暑さ半減!カーテン・テク

窓からは、太陽が当たっていなくても外壁の8.5倍の熱が室内に入ってきていることはご存じでしょうか。

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窓から入る熱は外壁の8.5倍

右の表の上段は、夏の日射しの中、窓からと外壁からの浸入してくる「熱量」を比較した表ですが、外壁から入る熱量(1m2、1時間あたり)を4w/hとすると、太陽が当たっていない窓でも34w/hの熱が室内に入ってきています。これは、外壁からの熱量の実に8.5倍もあるのです。

西日はすごい(暑い)これが窓に太陽が当たるとどうなるかというと、西の窓からの熱量は、南の窓から入る熱量よりもはるかに大きいです。西日は暑いと言われることが科学的にも説明されていますね。

すだれの効果は大きいでも、ペアガラスだけの時よりも、すだれをかけるとどちらに面した窓も入ってくる熱量を大きく下げているのがわかります。すだれやオーニングは日射遮蔽に有効なのが、このことでもわかりますね。

使わない部屋に厚手のカーテンを吊れ

多くの家は2階が普段使わない子供室や寝室になっている間取りが多いですね。それでも窓がある以上、そして太陽に直接当たっていなくても窓があるだけで、そこからどんどん熱が入ってきます。(外壁の8.5倍)

厚手のカーテンを吊って、熱の浸入を防ぐどっちみち昼間は使わない部屋なら、厚手のカーテンを吊って真っ暗にしてしまいましょう。そうすると、体感的には、約半分程度にまで室内の温度上昇を抑えることが出来ますよ。(ムッと感が半減します)

玄関や階段室など、もう少し明かりの欲しいところは、中厚程度のカーテンを吊っておくと、少し明かりを取り入れながらもドアや窓から入る熱量を大きく抑えることが出来ます。
注:小さな窓の断熱ドアには、このような対策は不要です。

省エネのためのカーテン・テク
以前、ブログに上のような記事を載せたところ、松田さんという方から次のようなメッセージをいただきました。
『日本では大抵「窓を本格的に遮熱すると暗くなるから困る」と言っていますが、南欧では昼間、強い日差し対策で窓のよろい戸を閉めて部屋をほの暗くしています。夏の昼間、部屋をほの暗くしているのも良いものです。
カーテンの場合も光をまったく通さないものを使って熱を締め出しています。日本の夏の暑さは南欧以上。陰翳礼讃を広めてほしいと思っています。』
子供が学校に行ってから、帰ってくる夕方まで、無駄な熱を部屋に入れるな!
カーテンをうまく使い、使わない部屋の窓からの熱の浸入を防ぎましょう!
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