裁判の勝ち負けは、人との巡り合わせ次第かも・・

正義は勝つ。自分は正しい。だから裁判には勝つ!!
なんて思っていると裁判には負けてしまいます。

ありがたくない仕事」では、相手が良心的で非を認めて和解に応じる場合でも1年程度かかります。相手が不誠実で徹底抗戦されると裁判の審理期間は2年を超えると書きました。

私の私見ですが、裁判にはこういう方程式があるんですね。


  • 相手が徹底抗戦すると、勝率は3割減る
  • 自分の弁護士がへぼ弁護士だと、勝率は3割減る
  • 裁判所が指定した建築士が素人だったら、勝率は3割減る

 

あなたが、満点の正しさであったとしても、巡り合わせ次第で、上の割合だけ、あなたの勝率が減らされるんですね。勝率が減るというのはわかりにくいと思いますが、要は訴えていたことが認めてもらえなかったり、損害額が減らされると考えると良いです。

★たとえば、相手が徹底抗戦して、あなたの依頼した弁護士がへぼ弁護士なら、勝率4割です。(100点満点-減点3割-減点3割=勝率4割)

★たとえば、裁判の途中で専門委員として裁判所が建築士に専門的意見を聞くために建築士を依頼することがあります。その建築士があなたが争っている分野に知識が無い建築士であれば、トンチンカンな判断をすることが多く、そのような建築士に当たるとあなたの勝率を3割減らしてしまいます。

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相手が徹底抗戦する相手かどうか。

そんなの最初からわかりませんね。ただ言えることは、相手自身のお金に対する余裕度で相手の態度は変わります。
相手に資金的な余裕がある場合は、比較的和解に応じてきますが、相手が資金的に窮している場合は和解にも応じず、徹底抗戦、すなわち裁判が長期化する場合が多いです。
後は人間性でしょうか。東京都の桝添知事の人間性に疑問を抱いた人も多かったと思いますが、それが選挙の時にわかればねぇ・・と同じです。契約するときに相手の人間性や資金的な余裕度までわかりっこありませんね。

裁判まで弁護士が優秀かはわからない

自分が選んだ弁護士が優秀かどうかもやってみないとわかりませんし、裁判をスタートしたところであなたに裁判の経験がないのですから、弁護士の優秀さなど比較のしようがありません。

14-0124.png勝てるはずの裁判を、弁護士が悪かったために敗訴した案件を3件知っています。
ある案件などは、弁護士が建築士の意見を聞かずに自分は優秀だと言う思い込みから建築の分野まで一人で抱えて(建築の分野など優秀な自分が勉強すれば大丈夫だと思って)裁判を争っていました。
ある弁護士など、書類の作成まで依頼者に丸投げする役立たずの老齢過ぎる弁護士でした。

まぁ、上の要素以外にも減点要素はありますが、・・・、
つまり、つまりは、『裁判の勝ち負けなんてとどのつまりは、人との巡り合わせ』なのです。
正義って、勝つ支度を入念にしないと勝てないなものなんですね~。

少なくとも、「いゃ。今回の裁判官は人間味溢れる裁判官で、こちらの話を十分すぎるほどわかってくれて、良い判決が出たよ」なんて、おとぎ話の世界ですからね!!

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