少し、私たちの戦後を振り返ってみましょう。
目次
台風に備えた時代(戦後から2000年頃まで)
戦後しばらくは、台風が災害の中心でした。
代表的なものとしては、伊勢湾台風(1959年、死者行方不明5098人)があります。
そして、その備えがそろそろ終わった頃を見透かすかのように、1995年、阪神淡路大震災(死者行方不明6,437人)がおこります。
地震に備えた時代(2000年~現在まで)
阪神淡路大震災が起こった頃には、地震に対する備えはまだまだでした。
そのため阪神淡路大震災では、全半壊合計249,180棟(約46万世帯)という建物被害としては当時最大の被害を受けました。
その後、木造住宅を中心として耐震技術や法規制が大きく向上します。
津波の洗礼を受けた時代(2011年)
しかし、津波など想像もしていなかった私たちは、東日本大震災(2011年)で、死者15,893人、行方不明者2,572人。
そして津波はひとつの街を壊滅させ、原発を破壊するほどの甚大な被害をもたらしました。
水害の予兆(2005年頃から、今も増え続けています)
その前後でも、台風による河川の氾濫や、集中豪雨による内水氾濫、あるいは竜巻、突風被害が増えていきました。
よく私たちはテレビ報道で「今までここに住んできたが、こんな豪雨は始めてだ」と言う言葉を耳にします。
でもグラフを見てみましょう。
気象庁が50mm/h以上の集中豪雨の傾向を調べた結果、少しずつですが、集中豪雨の発生回数が増えていたのです。
常に災害は変化し続けている
台風への備えをした。地震への備えをした。
でもそれで終わったわけでは無いのです。これからわかることは、新しいタイプの災害が私たちを待ち構えているとみるべきなのでしょう。
言い換えれば、常に新しいタイプの災害に見舞われることを心得ていなければならないのです。