『光熱費がもったいないから、使っていない部屋のエアコンは付けない』という話をよく聞きますが、本当にそういう使い方の方が良いのでしょうか。
無冷房(無暖房)の部屋は、輻射熱源と化す
この問題は『使っていない隣の部屋も同じ』なのです。右図のように、リビングの隣(左)に和室があるなど、隣接する部屋があるとき、実は使っていなくても和室にこもった熱(夏は暖気、冬は冷気)が壁を通じてリビングに侵入しています。外壁や天井が暖かく(冷たく)なるのは外気の影響でしたが、室内の壁を仕切っている間仕切り壁には断熱材は入っていません。となりの部屋が暑くなれば(冷えていれば)、その熱はあっという間に熱伝導で壁から侵入してきます。
point 1
熱がこもった(冷え切った)部屋が隣接していると、その熱(暖気、冷気)が間仕切り壁やドアを通じてエアコンをかけている部屋に浸入してきます。
隣接する部屋を「少し」冷やす(暖める)こと
そのためには、和室にエアコンがあれば和室のエアコンを弱い温度でつけ、エアコンがなければドアを開けてリビングのエアコンの風を入れるのもいいでしょう。
光熱費が気になる!!
その不安は当然ですが、これは我が家で実証済み!
数年前からこの方法と、24時間エアコン連続運転の2つを同時に実践していますが、電気代のアップは1シーズン、わずか1~2千円程度のものです。
注:冷暖房したい部屋の室温設定は希望値にして、隣接する部屋の温度設定は、最低値で構いません。隣接する部屋の温度設定まで、冷暖房したい部屋の温度設定にする必要は全くありません。
point 2
要は、隣接する部屋との極端な温度差を無くせと言うことなのです。
point 3
なぜそんなに電気代が上がらないのか?
前頁で説明したような周囲の材料のもつ熱や、このページで説明した部屋にこもった熱がエアコンを回しているからですね。それを連続して押さえていれば、逆にエアコンに負荷がかからないのです。
高断熱の家にすると、疑似的な全館空調が可能になる。
挑戦してみる勇気があれば、いつでも出来るょ。。
挑戦してみる勇気と書きましたが、日本人は節約志向が強いですね。まして、「さぁ~。家を買うために節約しなくっちゃ精神」でがんばってきたのですからなおさらです。でも「えぇ~い。この夏のレジャー費が無くなっても良いから」というつもりで、擬似的全館空調や、24時間空調に挑戦してみてはいかがですか。
私の経験からは、光熱費が上がってもせいぜい1~2000円/月前後です。5000円/月も上がるなんて事はあり得ません。