フリースペースの注意点

Googleで、「吹き抜け・フリースペース」と検索するとこんな広告が飛び込んできました。静岡県焼津市、延べ床29.05坪、土地付き2580万円だそうです。 リビングの吹き抜けに面して大きなフリースペースが設けられています。そのためか、子供室は少し小さめの4畳半です。

説明コピーには、「子供が遊んだり、宿題をしたり、ママと一緒に洗濯物をたたんだり・・第二のリビングの役割を果たします」

昔から2階の一角をフリースペースで作るブランはありましたが、最近は積極的に吹き抜けなどとミックスさせた空間が多くみられます。この建売住宅もその流れを組んだプランなのでしょう。
確かに第二のリビング。子供が遊んだり、宿題をしたり、ママと一緒に洗濯物を片付けたり・・理想ですね。

でも一つだけ注意点。
それは、快適であること。

夏はエアコンもなく暑い。冬は暖房もなく寒い。
これでも人は集まりません。
快適な場所で過ごしたいと思うのは人間の性。

少し話が飛躍しますが、いや、いささかしすぎますが、ニートはそれが快適だから引きこもる。話し好きは、それか快適だからそうする。好きなことは長続きするが、嫌々やったものは続かない。ほとんど人間の行動は自分が快適か快適でないかを基準に、無意識に行動を決めています。

ここに場所があるから使え。使おう・・では、なかなか使えるものではありません。

使うためには快適な空間。その中に快適な空調設備も大事な要素です。
フリースペースを考えるなら、このあたりのことお忘れ無く・・。

そして、吹き抜けを通じてキッチンからおいしい料理の臭いが流れてきたり、話題のテレビの音が聞こえてくれば気もそぞろになりがちです。家族全体が使うことを前提とした行動をしないと宝の持ち腐れにもなりかねません。

案外、夢が広がるようで、その実、使い方の工夫が必要なのがこの空間。
格好いい・・だけで飛びつくと結局あまり使わないスペースにもなりかねない微妙な空間ですね。

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