究極のカーテン技法

窓から入る熱量は外壁の8.5倍。それは前頁で説明しましたね。
そんな窓でも遮熱性や断熱性の高いカーテンに変えるだけでも効果は上がりますが、カーテンの4つの隙間から逃げていく熱を塞げば、究極の断熱カーテンができあがります。

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夏の熱対策は、カーテンボックス

夏場。窓の上からは、窓ガラスとカーテンの間に溜まった熱が、その隙間を通じて上に上がり、室内に入り込みます。これは暖かい空気は上に上がる、という自然の原理そのものです。

まずこの部分を遮断します。そのために必要なのが『後付のカーテンボックス』です。
これは、カーテンボックスのある窓と無い窓で、カーテンの上の壁に手を当てれば、壁が暖かくなっているかいないかですぐに実感出来ますよ。
後付のカーテンボックスは、インターネットでも検索出来ます。そんなに高いものではありませんが、すべての窓にする必要は無いですし、太陽熱が直接入り込む要所の窓にだけ付ければ十分でしょう。

冬はリターン技法が有効

もう一つの冬の省エネ方法は、窓とカーテンの横の隙間を塞ぐようにカーテンの横サイドに折り返しを作ります。カーテン制作の用語では、『リターン』と呼んでいるようですが、直訳すれば『折り返し』という意味なのでしょう。しかし、寒冷地では使われていると書かれていますし、理屈の上では、隙間を塞ぐことは効果的ですから、一理も二理もある方法だと思ってご紹介しています。

『リターン』・・ ネットで調べると、そういうオーダーを受けているカーテン屋さんもあるようですが、器用な人なら、共布さえあれば、自分でつくることも可能ですし、パッチワーク的に違う色で考えてもおもしろいでしょうね。

なお、夏冬共通ですが、カーテンの下端は窓よりも15cm以上伸ばしておきましょう

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