あからさまに「この商品はローコストです」と謳っている会社はあまり多くありません。しかし、大手あるいは中堅ハウスメーカーの中にも、いろいろな商品シリーズがある中で、目立たず、ローコストシリーズを商品の中に置いている場合があります。
見栄・体裁・虚栄心を捨てて聞く
あるいは単刀直入に、「御社では、この程度の広さで坪○○万円ぐらいでできますか」と聞くのも良いと思います。そして、ローコストを捜すときの一番の障害は、実はご自身の「見栄や体裁・虚栄心」にあります。
たとえば、賃貸住宅を探す立場になるとよく分かるのですが、こういう時の不動産会社の営業の基本テクニックは、安かろう、悪かろうの物件を最初に見せて、順番にグレードアップしていく。あるいはその逆で良い物件を見せて、わざと悪い物件を見せると、多くの人は、安い物よりもより高いものを選ぶ傾向にあるようです。
そのとき
・もう少しお金を出しても良いから、これよりはましな方が良い
・あまりお金を持っていないと見られるのもイヤだ。
・せっかくなので、もう少しだけ奮発しておこう
などなど、「見栄や体裁・虚栄心」を自分自身に推し量りながら、決めていく場面がよくあります。
ハウスメーカーが、価格を曖昧にしているのも、この心理を突いているにほかなりません。
「何とか予算内に出来ないか」と思いつつ、
「せっかくの機会、一生に一回ですから」 なんて言われれば、多少は贅沢をしても良いかなぁ~なんて思いだすと相手の思うつぼ。
断る気持ちの強さ
「あれだけ一生懸命考えてくれたのに・・」とか
「安い物アサリ・・と思われるのも」といったものが邪魔をして、結局自分の財布に無理をさせることもなきにしもあらず・・・勇気を持って「ご縁がありませんでした」と断る事もローコストの追求には大事な要素ですね。