エアコンスリーブは後か先か?

家庭用の壁掛けエアコンは、建物が完成した後に取り付けることになります。エアコンのスリーブ(冷媒とドレン管用の穴)は、工事中に取り付けておくべきか。後で外壁に穴を開ければよいのか!!

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スリーブを後で開ける

・メリットは、室内機の中にきれいに配管を隠せる
・デメリットは、柱や筋交いを切る事故の可能性がある

スリーブを先行させる

・メリットは、上のトラブルがない
・デメリットは、室外機より少しだけ冷媒管等が露出する。

断熱材は、防水シートはぐちゃぐちゃになせないのか

時々、後付の方法では、「断熱材がぐちゃぐちゃになりませんか。防水シートなどが切れ切れになりませんか」といったご心配をいただくことがあります。ごもっともなことなのですが、ほとんどの断熱材は家庭用のカッターで切れるほど容易な切断性があるため、穴あけ時にきれいにカットされていると思いますし、防水シートなども不完全な状態で終わるのは事実なのですが、実は、エアコン部分の穴あけの不具合が原因で起きる漏水よりも、建築工事の不具合で起きる漏水事故の方が、はるかにはるかに多いんですねそういう統計的なあるいは経験則的な視点から、特に先行スリーブをしなければならないと気を使わなくても、後で外壁に穴を開ける方法でも、十分に問題は無いと考えられます。なお、いわゆる高断熱、高気密の住宅では先行スリーブは当たり前のように施工されていますね。

ただし、筋交いには注意が必要です

ただ、建物完成後にスリーブを開ける方法は、筋交いを使う軸組工法の場合、ある事故を非常に誘発しやすいのです。 (次頁に続きます)

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