全ての会社は、締め、支払日というものを設けています。
たとえば当月末日に締めた支払いは、翌月末日に支払うといった方法です。
一つの例で説明をしてみましょう。
1月にリフォーム工事を依頼したと考えると、建築主の側からは、普通は工事に入る前に着手金を支払い、リフォームが完成してから残金を支払います。1ヶ月以内に終わってしまえば、建築主は1月の始めと終わりに工事費を全額支払うことになります。
ところが、建築会社の支払いは、仮に「末締めの末払い」という信用取引(取引条件)をしているとすると、実際には1月末に工事をした下請けから請求があり、実際に支払うのは、2月末なのです。それは、月がまたがり、2ヶ月とか3ヶ月になっても同じです。
この仕組みが「信用取引」なのです。
企業同士で取引をしていて、倒産がなぜ困るのか。それは今まで仕事をした代金をもらっていないのに、相手が倒産し、その代金が回収出来なくなるからですね。
つまり、上の例で言えば、2月始めに建築業者が倒産すれば、下請けの業者はリフォーム工事でやった仕事の代金すべてが回収出来ないのです。
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