■2X4の寸法
2x4(枠組壁工法)は、右の表のようにインチの倍数で全ての材料が供給されています。
そして、日本では法律上、2X4の部材は乾燥材を使うように規定されていますから、それぞれの寸法は右表の右側、乾燥材の寸法になっています。
ただし、1インチは、ミリメートルに換算すると25.4mmですが、右の表からもわかるように、製材された寸法がそのままインチ寸法になるわけではありません。2X4材の2インチは、換算すれば50.8mmですが、製材後の寸法は40mmあるいは39mmですから、イコールではありませんよ。
■2X4の材種
2x4の本場、北米では数多くの樹種があるようですが、日本では、Hem−Fir(ヘムファー)とSPF(エスピーエフ)の2種類が圧倒的に多く用いられています。Hem−Firとは、米栂系の木材で、SPFはスプルスあるいはホワイトウッドといった系統の木材です。いずれも日本で言えば強度、耐久性共に低い分類に入る樹種のひとつです。
また、軸組工法では、土台と柱はヒノキ、梁は米松、あるいは総桧造りやスギの柱や梁をそのまま化粧として見せる、といった木の種類を選別して使う場合がよく行われていますが、2X4工法ではこのような選別は一切無く、すべての部位が同じ材料で加工されます。
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基本的に土台は404(フォーバイフォー)、床根太は210(ツーバイテン)、壁は204(ツーバイフォー)、屋根は208(ツーバイエイト)の材料で構成され、日本の柱や梁のように多くの違う大きさの柱や梁を使うことはありません。
・土台
なお、日本では、土台だけは、SPFなどの防腐加圧注入材ではなくではなく、耐久性や耐蟻性を重視してヒバやヒノキの土台を使う場合があります。
・ダグラスファーの注意点
Hem−FirやSPF以外に、米松系の材料で耐久性も強度も強いダグラスファーという材料も使われていますが、日本ではほとんど流通していないため、この材料を指定して使う場合は、材料集めにある程度の日数が必要になります。それぐらいに日本では、Hem−FirとSPFが圧倒的に多く使われ、ホームセンターなどで売られている材料もほとんどがこれらの材料です。
・206の外壁は強いのか。
ときどきハウスメーカーの宣伝文句の中に、外壁材に206を使っているから地震にも強い。。といった表現をしている会社がありますが、基本的に206を使ったから204よりも耐震性が著しく高くなる。ということはありません。
2X4工法の耐震性は、合板などの面材で支えられているため、下地材である縦枠を204から206にしたという理由だけで耐震性は向上しません。下地材が太くなった分だけ、骨組みがしっかりするからある程度耐震性には寄与しているでしょうね。という程度に考えておきましょう。
むしろ、204を206にするメリットは、より厚い断熱材を壁の中に充填出来ることの出来るメリットの方が高いと考えられます。
注:ハイスタッドを使い天井高を高くする場合は、206は縦枠のたわみ軽減などから効果大です。
■材料の等級と使用場所
2x4材は、同じ材料の中でも、材料の強度によって、甲種、乙種の区分と特級から3級までの区分が細かく規定され、使用する部位も定められています。

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