2X4工法の特徴

北米育ちの合理性

アメリカで開発された工法で、合理的な生産性と堅牢さ、洒落た外観がこの工法の売り物です。2インチを全ての寸法規格の原点としたこの工法は、いつでもどこでも材料の調達に困らないため、自分で家を建てたり、あるいはリフォームをしたりする北米の生活スタイルにとって欠かせない工法となっています。

また、その合理性は同じ間取りの建物であれば、軸組工法と比べて、1・5~2倍程度の耐震性を有することが出来ることから、優れた耐震性を持っています。

それは、阪神大震災でもほとんど被害が無かったことでも裏付けられています。また、お洒落な輸入住宅に代表されるように、2x4工法独特の雰囲気を醸し出す工法でもあります。最近では、窓やドア、あるいはケーシングといった海外部材の輸入も多く行われ、日本で設計する2x4住宅にも、これらの輸入部材をふんだんに取り入れ、軸組工法と差別化を図る事が多いようです。

でも、弱点もあります。それは、雨に弱いこと。といっても住宅が建てられてからの事ではなく、在来工法がたった1日で上棟し、2.3日後には屋根の合板も張れて、とりあえず雨から建物の骨格を防ぐことが出来るのに比べ、床を組み、1階の壁を建て、2階の床、2階の壁、屋根と、上棟までに約2週間程度かかるこの工法は、上棟までの雨が大敵です。

そのため、この工法を専門にしているビルダーは必ず専用の工場を持ち、床や壁を自社工場である程度までパネル状に組み立ててから一気に現場で組み立て、約1週間程度で屋根まで完成させてしまいます。

システム化したビルダーが建てるほど、コスト・工期にメリットのでる工法と言えるでしょう。

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構造上の特徴

  • 2インチ×4インチの部材と構造用合板を用い、面として耐震性を確保する工法です。
  • 外壁、内壁を問わず、壁であれば耐震壁にすることが出来、優れた耐震性を持っています。

施工上の特徴

  • 釘の長さ・打つピッチまで規定があるが、長い習熟期間はいらない。

外壁・外観

  • 外壁材料は軸組工法と同様にほとんど制約はありません。
  • 屋根は自由にできますが、ハウスメーカーの場合は、仕様の中から選ぶ場合が多いようです。

レイアウトの制約

  • 構造指針により、多少の制約があります。

類似工法として、ミサワホーム、SXLなどが行っている木質パネル工法があります。

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