■軸組工法
上の表からは、もっとも凡庸な成績の軸組工法ですが、材料や構法、素材の生かしたかた次第で大きく変貌する工法です。そして、それには技術者の力量が大きく左右する建物でもあります。
・耐震性には筋交いなどの耐力壁を効果的に配置する設計能力も必要で、耐震性能は事前の確認が必要
・耐久性は、一定のレベルまで達している。
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・断熱性では、高断熱住宅は2X4工法よりも施工技術が必要となる。
・古民家再生など、部分的に補強や改修が可能で、どんな工務店でも扱うことが出来る
■2X4工法
技術者を選ばない工法。しかし、リフォームにはやや制約があります。
・普通の間取りであれば、耐震性は高い。
・耐久性は、一定水準まで達しているが、部分的な腐朽には要注意。
・断熱性も容易に高ランクが可能。
・間取り変更を伴うリフォームには、制約がある
■プレハブ工法
メーカーの技術と施工のレベルが端的に表れる工法で、製品レベルは高いもののリフォームにはやや制約があります。
・耐震性、耐久性は最高レベルを標準としている会社が多い
・断熱性は選択制で、鉄骨部分の断熱化がポイント。
・リフォームは構造上、仕上げ工法上の制約有り。
■重量鉄骨造
簡単なように見えて他の工法と比べて、工事的にはもっとも難しい技術力の必要な工法です。慣れていない工務店が建てると、見かけは立派でもお粗末な仕様となる場合があり、もっとも経験を要する建物です。
・耐震性は計算段階で指定すること。
・耐久性は、最初に指定をしないと最低ランクとなる場合がほとんど
・断熱性は、よほど詳しい会社でない限り要注意。
・リフォームは極めて容易
■RC造
もっともコストがかかる建物ですが、もっとも可変性が高く可能性の高い工法です。
・耐震性は計算段階で指定すること。
・耐久性は、配筋検査を含め、コンクリートのかぶり厚、水セメント比など専門知識が必要。
・古いマンションが結露に悩まされるという事が話題になるほどもともと気密性が高く、高断熱化はそれほど難しくないが、断熱レベルの指定が必要。
・リフォームは極めて容易
注:ここで言う技術者とは、設計者、監理者、施工者、大工等々、建物に関わるすべての人達です。
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