インデックスページ・・

●基礎知識
戸建住宅4つの取得法
確認申請とは
住宅会社のバラツキ度

●構想、計画編
ライフステージを考える
ライフスタイルを知ろう
設計と工事に必要な時間
コラム:工期は何ヶ月が適正
いつ、どうやって家を持つ

●不動産取引の基礎
土地 建物をめぐる法律
不動産広告の見方
建物価格の目安
地価を調べる
不動産広告の種類と信頼度
不動産業者チェックポイント

●コラム&ミニ知識
人工減少社会と住まい
データから見る住まい
大中小、零細企業の比率
住宅20年の性能変化

●プランのヒント
○部屋の広さ
リビングの広さ
主寝室の広さ
子供室の広さ
フリースペースの注意点
ちょうどいい。マイスペース

○その他
収納のヒント
2階リビングの
メリット、デメリット

生活感が近くなる1/50の縮尺
風通しの良い家にしたい
シンナーバルコニーの薦め
南にある建物の影の長さ
○窓の科学
失敗した−!?第一位・窓
窓の大きさと配置の目安
窓の方角と人間心理学
【実践】 窓の配置・1階
【実践】 窓の配置・2階

 


失敗した・・!?第一位・窓

 失敗した〜!! 第一位・窓
 ある調査によると、家を建ててから「あっ。こうしておけば良かった」という事の第一位は、「窓が大きすぎた・多すぎた」というものだそうです。
プランをしているとき、完成したときにはなかなか分からないのですが、いざ使い始めてみると、実は窓を作ったがために物が置けない事が分かり、使い勝手の少し悪い部屋になってしまった。と言うことなのですね。

 う〜ん。この気持ちよく分かります。

 窓を大きく取るか、比較的小さな窓にするかは、実は、今住んでいる住環境に大きく作用される傾向が顕著なのです

 窓の大きさは今の環境に左右されがち
 暗い、余り日当たりの良くない環境で住まわれていた人は、例外なく、『とにかく明るい家が欲しい』という希望が第一で窓を大きく、多く取りがちです。反対に焼け付くような西日に閉口していた人は、窓を小さくとるという傾向が強いですね。
 そして、あまりに明るさばかりを意識しすぎて、結果として壁のない家、家具の置けない部屋になってしまい、生活をしてみて始めて壁の無い不便さに気がつく・・という事になってしまうようなのです。

 下の図でも、窓を取った場合と少なくした場合の家具を置けるスペースを比較していが、壁があると無いとでは大きく違ってきますね。

『明るい部屋が欲し〜い』と思っている人は、チョット一呼吸して考えてみましょう。

 サポートサービスでいろいろなご相談を承っていると、その方の今までの生活体験をベースにいろいろ考えておられることがよく分かります。
 私の相談者には一時所得者層が比較的多く、当然に今は賃貸のお住まいとなります。その賃貸でもマンションの人もいれば、アパートの人、社宅の人などなど、様々なのですが、一つだけ結構共通した傾向があります。

 それは・・・・

■太陽が一杯ほしい!
09-0727-1.gif 今、あまり太陽の当たらない家に住んでいる、あるいは子供の頃からそういう家に住んでいた人は、窓を多く取り、あるいは【大きな窓を一杯取りたがる傾向】があるように思えます。

■西日はイヤだ!
09-0727-2.gif また、今までに西日に当てられ、毎年西日対策をして暑い夏の西日を経験してきた人は、これも例外なく【西日対策を意識した窓】を考えられます。反対に西日のイヤな暑さを経験したことがない人は、平気で西面に大きな窓を付けても気がつきません。

■道路際の感覚がない!
 あるいは、今までマンションで長く住んでいた方は、道路に面した戸建ての感覚が分からず、道路と目と鼻の先に大きな掃き出し窓を考えてしまい、結局【カーテンで閉めきった開かずの窓】になりがちです。

 なかなか今までの生活体験から抜け出せないので、一回家を建てても、やっばりその中での失敗や考えが及ばなかったことが気になり、【家は3回建てないと分からない】なんていう古今のことわざのような話になるのでしょう。

 窓って単純なようで、採光、防犯、通風換気、プライバーシー・・とその人の生活そのものが現れる場所なのかも知れませんよ。


南のある建物からの壁の長さ     プランのヒント        窓の大きさと配置の目安