強気の交渉姿勢の源泉

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弱気を強気に変える。それは下調べとそれに裏打ちされた自信

あるとき、次のようなご相談をいただきました。

「雨漏りで柱が腐ってしまい、修理をしようと考えているが、親戚の業者に補修工事をしてもらおうと考えている。修理の方法が妥当か相談したい。」

というご相談だったのですが、でもよく聞くと、雨漏りの10年保証の期間はまだ残っています。
私のアドバイスは、「建てた業者に依頼してはどうなんでしょうか」
というものでした。

しかし、住宅会社とはある出来事で、気持ちの上で距離感が出来てしまっていました。
それと、今までの対応も言い逃れ的な話にな事があった事も理由の一つだったようです。
このようなことから、親戚の業者に修理を依頼しようとした理由だったなのですが、せっかくの10年保証があるのに自腹を切るなんてもったいないですね。

私の助言

『まず、築10年以内で、雨漏りを原因とした建物の損傷なら、品確法の10年保証の範囲なので、請負業者に無償で直してもらえる権利が法的に認められています
もっとも、この権利を行使するかどうかは建築主の自由です。

なお、直してくれと言うのは当然の権利なのですが、相手が逃げ腰になったり、言い訳をして直さないと言ったりする場合もあります。そのため、このような場合は、「御社に直してもらうのは当然のことだ」と言う態度を貫いて話をすることが肝要です。
「法律で、そうなっているはずだが?」といった自信の無い態度は、相手の逃げ腰を助長します。
そういう意味で、『10年保証とは何かを自らキチンと調べて理解してください。自分自身がそのことをわからずに、どうやって自分を守るのですか。』と伝えました。

強い交渉姿勢とは、キチンとした立場の理解と自信から・・

 結局、改めて建てた業者に来てもらい、修理を依頼することが出来ました。
『教えて頂いた姿勢を頭に入れて何とか納得できる話し合いができたました』と返事をもらいましたが、私が交渉ごとに対してよく使う『毅然とした態度』というのも同じで、

1.根拠が明確にわかっている。知っていること。
そのために、自分自身がしっかり下調べをしておくこと。
決して聞きかじりではない知識を仕入れておくこと。
2.気持ちが態度に反映する。
気弱な態度は表に表れます。「御社が直して当然なのだ」という姿勢、気持ちを持つことが、相手に言い逃れを許さない態度に写ります。自信なさげに話しては、まとまる話もまとまりませんね。

弱気を強気に変える。それは下調べとそれに裏打ちされた自信だろうと思います。

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