高齢者向けプランのヒント

老後のためにバリアフリーにし、段差をなくそうという話は多いのですが、実は人間は習慣で覚えた段差でつまずくよりは、認識していない段差でつまずくこくのほうが実は多いのです。

床に置いてあった新聞や広告などの紙に足をすべらせる。コードを避けようとして転ぶ。厚着をして自由がききにくくなって転ぶ等々、歳をとると視力や運動神経が低下し、踏んだと思ったときに足をよける瞬発力も衰えています。

もちろん、バリアフリーは、日常生活や介護が必要なときに有効な手段です。
しかしバリアフリーにすれば、すべて安全とは思わないことです。

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間取りの原点:ダイニングキッチンを基点に食・談・洗・浴を隣接

もっとも効率的な導線は「廊下」が無い事。職住接近ならぬダイニング隣接空間。

実は人間がもっとも多くいるのはリビング・ダイニング・キッチンです。寝室なんて寝るときに使うだけ。浴室も風呂に入るときだけ。
そうすると他の部屋がその周りにあると至って便利です。

冷暖房はよく効き、導線も短くなる。
でも少し余裕を感じられないのが玉にきずですね。

マイコーナーを作ろう

歳をとっていくと、夫婦であってもお互いの生活スタイルや趣味の違い、寝る時間も異なってくることがよくあります。小さな家でいまさらそれぞれの個室を・・なんて無理ですね。
でも、小さなマイコーナーなら簡単に作れますよ。

そして、意外と一人のスペースというのは、6畳のような大きな広さでは無く、4畳半的な距離感の方が落ち着くようです。
下の図と写真はそんなマイコーナーの例です。ソファーとTVの距離は2.0~2.2m程度。ソファは2人掛けが一人にはちょうど良いです。

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