業者選択とは、自分の鍵にあう鍵穴を探しているようなもの
『なぜ、こんな業者を選んでしまったんだろう』
『契約までは何も問題が無かったのに・・』
『どこで選ぶ相手を間違ってしまったんだろう』
この原因を知るには業者選定の段階まで戻らないとわかりません。
何か物を買う。結婚相手を選ぶ。就職する。進路を選ぶ。
あらゆるものに『選択』があります。
でも実は『選択』とは、自分が持っている鍵と、相手の鍵穴が合うかどうかをフルイにかけている作業なんですね。
住宅の場合、いろいろな選択肢があります。特に注文住宅ではすごい選択肢です。とはいいつつ、誰もがそんなに難しい選択をしているのではなく、意識しない無意識の鍵で探しています。
このあまり意識しない鍵がとても大事なのです。そして、
自分が使っている鍵に気づかずに、合ったと思ったある鍵穴を開けてしまうと、それはひどい業者だった~と言うことになってしまいます。
実は欠陥住宅に限らず、住宅トラブルのほとんどは、この鍵の開け間違いなのです。
もう一つは、開かない鍵で、無理矢理開けようとして起こるトラブルも多いです。
さて、その前に、誰もが持っている『鍵』の代表的なパターンをご紹介しておきましょう。
■大手・ブランド指向
この方は右の図のように、「安心」を好む傾向にあり、その結果プランドがものをいいます。反対に価格については、自分の総予算という枠は持っていますが、あまり興味がありません。つまり、かかるのなら仕方がない、とでも言いましょうか、価格は大きな要素ではありません。
■嗜好派
このタイプの人はいわゆる輸入住宅やログハウスを指向する人たちだといえばわかりやすいでしょうか。価格や品質よりも、相性。すなわち、どんな輸入住宅なのかといったことが大事で、「輸入住宅のここがいいねぇ」という営業マンとの一体感にはまってしまうと一も二もなく契約です。
■価格志向
基本は価格重視の人です。でも、価格だけでなく品質や提案力も選択の対象だ、と考えている比較的バランスの取れた人達です。
■一点重視派
とにかく安いものがいいと考える徹底的なコスト重視の人。
知り合いだから、紹介だからと言った「情」で決める人。などなど、何か一点を基準に決定を下してしまうタイプの人です。残念ながら、もっともトラブルに見舞われる確率が高い人です。 上の嗜好派も似た傾向を持っています。
さて、この図には、黒い鍵の図と共に、赤い鍵穴が書かれていますね。カンのいい人は、私が何を言おうとしているか分かると思いますが、その具体的な説明は次ページに・・