住宅トラブルと国民性

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住宅トラブルと国民性

 少し前にスマホのYahooニュースをいじっているとおもしろいニュースにぶつかりました。
下の記事です。
少し省略していますが・・・・

「日本人の秩序の根底にある「3つの信頼」、中国人にはあるだろうか?」
(中国メディア XINHUA.JP 2月13日17時6分配信)
中金在線網が「日本人はなぜ規 則を守るのか」と題した記事を掲載した。

『日本で3年前の春に起こった大津波と放射能漏 れ事故は、まるで世紀末のようだった。が、この時、何より中国人を驚かせたのは、日本の人々が危険な場所から離れる際の秩序だった様子だった。

こうした日本人の秩序は、3つの「信頼」に基づいている。
1、まず、日本人は政府を信じている。
政府は隠ぺいなどしないと信じ、風説が立つことがない。あれこれ風説が流布するのは、公権力の信用が低下して起こるものだ。
2、 次に、日本人はインフラや企業が作る製品の品質を信じている。
日本人は地震の最中、そこにある建物が倒れることはないと信じて慌てず避難することができる。これは長期的に培われた、品質と責任に対する信頼だ。
3、 さらに、日本人はお互いを信じている。
彼らは、周囲の人々もきっと 秩序を保つということ、そしてそれがみんなにとって最も有利であることを知っている。

 一方、中国人は、組織、互い、秩序を信じていない。これらは、長年にわたって踏みにじられてきた経験の結果生まれたものだ。
例えば、2 013年に四川省雅安市で地震があった際、外食企業の新辣道がある日の売上げを義捐金にす るチャリティーイベントを行うとの情報を筆者の微博(中国版ツイッター)上に投稿したところ、その企業の本心は被災者救援ではなく、危機に乗じた販売促進ではと大きな議論が起こった。何度も被害を受けている中国人は、企業の真意が信じきれないのだ。

以下略』

なるほどなぁ・・・。
東日本大震災での日本人の秩序ある避難が諸外国の賞賛を浴びましたが、この話を聞いて、「なるほどなぁ」と思ってしまいました。なかなか外から見ないと見えてこない発想です。

もう一つ付け加えると、「恥」の意識でしょうね。
他人に見られて恥ずかしいことはしてはいけない・・という日本人が強く、独特に持つ道徳心でしょうか。だから行列をキチンと作ったり、ゴミが街に落ちていないのでしょう。

人の目を気になる日本人

さて、日本人を律する行動の原点に「政府や廻りへの信頼」。そして「恥の文化」があるのではないかと書きました。もう一つ忘れてはならないのは、「恥の文化」と似ていますが、「人の目を気にする」という性格です。

前段のニュースソースでは、中国人は平気で子供が道ばたでうんちをし、行列には割り込み、ゴミを道路に捨てる・・といつた事も書かれていましたが、日本人がそんなことをすることはありませんね。
それは「恥」であり「人の目を気にする」からこそできない行為で、これは、「政府や廻りへの信頼」といった事とは別の文化でしょう。

でも、こういう「人の目を気にする気質」がデメリットをもたらすこともあります。

値引きはどのぐらいが妥当なのでしょうか?
ここまで要求するのはおかしいですか?

といった質問をよく受けます。
自分は業者に言い過ぎたことを言っていないだろうか、という遠慮なのでしょう。
あるいは、どこまでがこの業界の常識なのでしょうか、暗黙のルールはどの当たりですか、と言うことを尋ねているようなものです。

言い換えれば、人の目を気にして、そういうルールがあるのなら、私はそのルールに従いたいと思います、という意思表示にほかなりません。

 また住宅トラブルが起こって、相手の対応が不誠実なときでも、丁重に対応しようと心がける人がいます。
時には、はっきりと怒れば良いのに。そうしないと相手はあなたのことをわかってくれませんよ。とよく私が言う言葉なのですが、これもやや似たところがあります。
我を忘れて相手を罵倒すれば気が済むし、相手も相手の怒りで事の重大さを気づくのですが、奥ゆかしい人はなかなかそうしませんね。。
「喧嘩を知らない日本人」とも言えますが、最近増えています。

つまり、自分の言いたいことをはっきりと言う方法を知らないので、謙遜の美徳、ルールを重んじる美徳は時としてデメリットとなる場面もあります

日本人の気質が、日本人固有のトラブルを生んでいるのかもしれませんね。

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