このページは、部屋に窓を配置するときの基本的な考え方を説明しています。
窓には、採光・換気・防犯・プライバシーなど考えなければならない要素が多いですが、何でもかんでも窓を付けてみる。大きさは分からないがとにかく外壁面があれば窓を付ける・・という当てづっぽうな方法ではなく、チョットだけ、窓を科学してみましょう。
採光のための窓の大きさ
採光のために必要な窓は、実は法律で決められています。難しい理屈はともかくとして、実はこの法律を目安に使うと意外と、その部屋の採光に必要な適正な大きさの窓になっているのです。
それは、その部屋の床面積に対して1/7程度の窓(面積)を付けることです。
たとえば、6帖の部屋の面積は約9.9m2なのですが、この1/7は、約1.41m2。これを幅1.6mの窓を付けるとすると、窓の高さは90cm程度で良いことがわかります。
このような方法を一つの目安とすると、比較的わかりやすいと思います。
ただし、この方法は隣家が密集していない状態、ある程度日が当たる程度の空間が隣家との間である場合のことです。
換気のための窓
採光のための窓が配置出来ると、採光とは別にその部屋の換気をするための窓を対角に設けましょう。幅は採光のためではないですから、小さくて良いですよ。
このとき大事なことは、これは採光のための窓。これは換気のための窓・・といった意識を持って考えることですね。そうすれば、闇雲に窓を考えると言うこともなくなると思います。
光の届く範囲と窓の配置
左の例は小さな部屋の考え方ですが、リビングなどは、奥行きがあったり、幅が広かったりと普通の洋室や和室のような正方形に近い間取りではありません。そうなると光がどこまで届くのか・・と言うことが問題ですが、下の図のように、概ね4m程度までは照明などを意識しなくても薄暗くならない。
幅も窓を中心に5m程度は薄暗くならないとかんがえ、図のようにそれ以上の距離が出る場合は、補助的な採光の窓が必要とかんがえると良いでしょう。
まとめ
つまり、一つの部屋の窓の大きさを考える時は、採光のための窓の大きさはその部屋の面積の1/7程度を目安に考えればよい。しかし、大きな部屋では1つの窓で光がすみずみまで届くわけではないので、図を参考にして補助的な採光窓が必要になってきます。
そして、その窓は換気を兼ねた窓になる場合もありますね。