定価と値引率のカラクリ

NO IMAGE

最近は、オープン価格が多くなったせいで、その価格が高いのか安いのか、あるいはカタログだけを見ても、「オープン価格」と表示されているだけで分からない場合が多いですが、でも、自動車も定価が公表されていますし、建材や住宅設備も定価が公表されています。
 定価が書かれているから安心かというと、実は、この定価がくせ者です。
少なくとも、建材や住設の定価は、自動車のように、カタログに書かれている価格表から、せいぜい値引きをしても10~20万円程度といった値引き幅の狭い、言い換えれば、価格表を見れば、誰が見てもおおよその予算をはじくことが出来る・・表示価格と実態価格の差が小さい・・・という消費者本位の親切な価格設定ではありません。

Sponsored Link

定価を安く、値引きを少なく

たとえば、同じようなグレードのキッチンであっても、メーカーによっては、定価を他社よりも安く設定している代わりに、値引率が高いために、結果として販売価格は、おなじようなグレードの品物であれば、結局おなじような価格になる・・・・ということもよくあります。

定価を高く、値引きを大きく

あるいは定価の6割で売り出されているから、安いんだ・・と思うと、実はもともと定価自体を高く高く見せかけた売り方だった・・というのもありますから、建材・住設の定価なんか「気休め程度の目安」ぐらいに考えておいた方が良いですよ。

そして、定価15000円、売値8000円なんて値付けになると、定価なんてどうでも良い話ですね。本音は8000円の商品を8000円で売っているだけで、見せ掛けの定価を15000円に上げて、安くしたように騙しているだけですね。
ある意味で、建材や住設の定価は、最初から「大きな値引きありき」の設定なので、定価なんか真剣に見比べるものではないんですよ。
 定価の2割引だ・・と喜んでいるのはまだまたお人好しさん。最初から一定の値引きが見込め、その上で施工社にも利益が出るように定価を決めているのが建材・住設の定価設定ですからね~ぇ。

Sponsored Link

ローコストの心得の最新記事4件

Sponsored Link