空き寸法
右の建物では、建物と隣地までは65cmの空き寸法が表示されていますが、図面で書かれている寸法は建物の中心からの寸法です。実際には、建物の中心から約10cm程度外壁が出てきますから、配置図に書かれた寸法よりは10cm程度差し引いた寸法が、実際の建物と隣地との空き寸法となります。(この建物の場合は55cm程度)
一般にぎりぎり人が通れる寸法は35cm程度です。
室外機置き場
間取りばかりに気を取られ、往々にしてエアコンの室外機の場所を考えないまま工事が進行し、足場が取られてから、「さぁ、室外機をどこにしようか」と考えていたら、隣地との距離が狭く理想の位置におけなかったり、隣地の窓と干渉するといった事が起こりがちです。 なかなか想像しにくい部分ですが、工事着手までに配置図で室外機の位置を想定することが出来れば理想的です。
玄関庇
雨の時に傘を折りたたむなど、玄関の上は、何らかの屋根や庇があった方がいいですね。
車庫寸法
自動車は単に車の寸法だけでなく、ドアを開けての乗降や場合によっては伸縮式等の門扉を設ける場合は、これらの寸法を見込んだ寸法が必要です。 必要スペースは、自動車の車幅+サイドミラーの寸法40cm程度+片側乗降スペース60cm+門扉スペースといったものが必要です。
ごくごく単純には、片側が建物などに接する車庫スペースは幅2.8m程度が最低の幅となります。
注:皆さんがよく止められるスーパーなどの駐車場は幅2.5mを基本としていますが、これは、両側が駐車場のためドアの開閉も隣のスペースまで使えるから2.5m程度でも大丈夫なのです。片側が壁になる場合が多い住宅では、この寸法では少し無理があります。
階段段数
建物と道路とに高低差がある場合 階段が必要になってきますが、このようなところも最初にキッチリと階段の位置と段数を計画しておきましょう。 ときたま、この部分がいい加減な計画のために、後で外部の駐車場や植栽スペースにしわ寄せが来る場合があります。
特に建築条件付きなどの宅地では、建物の契約をいそぐあまり、このような部分の計画がおろそかになっている場合があります。
なお、一般に外部の階段は、幅24~30cm程度、高さは16~20cm程度の緩い階段を計画する場合が多いです。
深基礎
敷地に高低差がある場合は、よう壁なり、深基礎が必要となってきます。建物の基礎をそのまま伸ばすのが深基礎、建物とは別によう壁を作る場合もあります。 上の配置図では、中央が深基礎。両側がよう壁です。
よう壁の場合は、建物の自重を支えられるようながっちりとしたよう壁の構造で造られるのかどうかもポイントです。