今までの平面図や仕様書、設備図面といったものは、建築主が見てもある程度理解できますし、理解する必要もありますが、このページに記載している構造関係の図面は、製作することを目的とした図面のため、何がどうなっているのか、見ただけではまったくわかりませんね。
今はプレカット主流
軸組工法の場合、柱や梁をにどのような寸法のものをつかい、どう組み合わせるかを表した図面が、プレカット図と言われるもので、昔は大工さんがつくっていましたが、今ではプレカット工場という製材所でほとんど作成されています。 つまり、今の大工さんはプレカット工場で加工された木材を組み立てているにすぎません。
プレカット図は必要か?
ほとんどプレカット工場では、非常に大きな構造的に安全側の寸法の部材を使うことが多く、現実に、この梁は少し小さいからかえる必要がある、といったことはほとんどありません
しかし、実はこの図面が大きくものを言う場面があります。
それは、将来10年、あるいは20年経たときにリフォームをしよう、と考えたとき、どこに柱があり、梁がどのようにかかっているかを記したこの図面は非常に大きな参考資料になります。
この図面があれば、壁を取ったり、間取りを変えようと考えたとき、この柱は抜いても大丈夫、ここに梁があるからこの間取りはできない、といった検討がプレカット図を見るだけでで行うことができます。
つまり、建てるときはちんぷんかん部の図面でも、いざ、リフォームの時にはもっとも大切な資料になるのです。
大規模リフォームでもっとも重要な資料。
■軸組工法の構造図
必ずもらっておきましょう
プレカット図は製作のための図面だから建築主に渡しても仕方ない、として渡さない建築会社が非常に多いですが、将来大規模リフォームの時に非常に役立つ資料ですから、是非もらっておきたい図面です。
今の建築会社がそのとき存在しているかどうかなんてわからないですからね!!
2X4工法の注意点
必ず作成する図面
2X4工法では製材所が構造図をつくる軸組工法と異なり、設計者が中心となって構造図面を作成して大工さんに図面を渡し、大工さんは、その図面の通りに工事をしていきます。 軸組工法が大工さんが中心となって作業が進む工程と大きく異なっています。 そのため、2X4工法では、着工前に必ず床伏図や縦枠割付図といったものがつくられています。
構造図は必要か?
よく2X4工法はリフォームがしにくい、という言葉を耳にしますが、これらの構造図があれば、その建物の構造的な仕組みがわかりますから、大規模リフォームもそれほど難しいものではありません。
必ずもらっておきましょう
構造図は製作のための図面だから建築主に渡しても仕方ない、として渡さない建築会社が多いですが、将来大規模リフォームの時に非常に役立つ資料ですから、是非もらっておきたい図面です。
今の建築会社がそのとき存在しているかどうかなんてわからないですからね!!
■2X4工法の構造図