外壁通気って何?

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建物の壁の中を乾燥させ、建物の耐久性を高める工法。

外壁通気工法とは、木造住宅の耐久性を高める...つまり、長持ちさせるためのとっても大事な仕組みです。
それは、木造住宅に使われている肝心の木材の性質に理由があります。
木材は、乾燥しているほど強度も強く、また、腐ることもなくも何十年と長持ちしますが、一旦木材が湿ってくると、強度も低くなり、同時に腐り始め、寿命も短くなりますます。
つまり、木材が常に乾燥しているかどうかが、木材の強度と寿命を決めることになります。外壁通気工法は、木造住宅を長持ちさせる大事な要素なのです。

そして、サイディングを使った外壁では、瑕疵保険の規定で「外壁通気工法」が必須事項になっています。また、それ以前からサイディングメーカー自体が外壁通気工法を標準工法として推奨していました。

木造の建物を長く保たすためには、木材を乾燥させることが大切
湿気は建物の内外から入り込む
暖かい空気は多くの水蒸気を含むことが出来るが、
気温が下がると内部結露が発生しやすくなる。
だったら、壁の中の水分を放出してしまえ。
といった考え方で生まれたのが、外壁通気工法です。
そのために、透湿防水シートという水蒸気(湿気・気体)は通すが、雨(固体、液体)は通さない材料が使われています。
外壁通気工法は、構造体の軸組と外壁材の間に通気層という空気が流れる層をつくり、その最下部の換気口から空気を取り入れ、軒裏や棟換気から空気を排出する工法で、空気は温度差や気圧差などで流通します。
また、それだけでは壁の中の湿気が放出できないため、透湿防水シートという湿気は通すが、水は通さない透湿防水シートを軸組の外壁側に張り付け、軸組内に滞留した湿気を空気層に放出する仕組みになっています。 さらに室内側に気密防湿シートを施工すると軸組内に対する内部結露を防ぎ、完璧な方法となります。

かし保険の規定で、乾式外壁(サイディング等)は、通気工法が必須

かし保険の規定により、サイディング(窯業系、金属系)を外壁に使用する場合は、外壁通気工法が必須です。ただし、同じ乾式工法であるパワーボードなどALC板の場合は任意事項です。

また、モルタル外壁などは通気工法は求められていませんが、建物の耐久性を考えればコストがあがりますが、モルタル外壁の通気工法にした方が建物は長持ちします。

建築基準法では、これらの規定はありません。(しなくても良い)

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