建物を50年も持たせようとすると自主点検が欠かせません。新築時に塗布した防腐防蟻薬剤だって、保証期間は5年。雨漏り保証も瑕疵保険の保証は10年で打ちきりです。
ところが、雨漏りや木材腐朽が顕著になるのはそれ以降ですね。そうすると、5年に1回程度は点検が必要ですょ。
目視ポイント
基本的には、 雨漏りを起こしそうなところはないか。木材が腐っていないか。シロアリは来ていないかが中心です。
5年に1回、床下にもぐり、小屋裏を覗き、外部を一回りする。
長持ちさせる術
材料も手入れや使い方を注意すれば寿命を延ばすことが可能です。
部位 | 方法 |
基礎廻りに植物、物を置かない | 建物の際に、植物を植えるのは床下換気を阻害します。 また、雨のあと、食物が湿気を保つため、建物には悪影響を与えます |
北側外壁は湿気やすい | 日の当たらない北側の外壁などはカビが発生しやすいです。ものを密着しておかない。風通しを良くして、時々点検しましょう |
サイディング、ガルバニューム鋼板のシーリング | サイディングのシーリングは、劣化しやすいものです。小さなひびを見つけたら、ホームセンターで売っている防水シールなどでひび割れを埋めておきましょう。 |
木材保護塗料は早めの塗り替え | 木材保護塗料はせいぜい3年程度しかもちません。2~3年程度で塗り替えは必ず行いましょう。長く何もしないで放置しておくと木は必ず腐り始めます。 |
屋根のズレ、割れ | 台風や強風後でないと起こりませんが、大きな台風が来たあとは屋根材のズレがないかをチェックしてみましょう。 |
引き戸の戸車 | ドアの下に戸車を設けるタイプはゴミ、ホコリを噛みやすく、清掃が不可欠です。また戸車そのものは消耗品ですから、時々の交換が必要です。 |
バルコニー | バルコニーは防水層が切れることから漏水が起こります。 ものを置きすぎない。ものを引きずらない。特にバルコニーのコーナーは地震などで裂け目が出来ても、ものが置いてあれば早期発見が出来ません。 |
ホントはね!!
日々の仕事や子育てに追われて、家を点検する~なんて、多分、建てた人のほとんどがしないのではないかと思います。
だからあまり難しく考えず、
日々気を張らず、
しなければならないと気負わず
異変に気づく注意力だけをもって生活しましょう。
キチンと建ててもらった家は、そんなに注意深く注意しなくてもいいですよ~。