床下換気

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なぜ必要か。

前項で説明した床下の防湿措置を行っても、地面や基礎のコンクリートから発生する水蒸気で床下内は湿気が滞留し、その湿気は木材を腐朽させていきます。床下換気は、床下の湿気を排出して木材が腐食するのを防ぐのが目的です。
水蒸気、いわゆる湿気は、木材の腐朽菌を発生させれだけではなく、カビの温床にもなります。これを防ぐためには、床下をいつも乾燥した状態にしておく必要があり、基礎の側面に設けられる換気口や基礎パッキンなどによって常に床下に空気が流れるような対策が必要です。
このため、劣化の低減の等級1では基準法と同等の基礎外周部について5mごとに床下換気口が必要ですが、耐久性の等級2.3では、基礎外周部の4m以下ごとに床下換気口が必要となっています。

最近の住宅は基礎パッキン工法がほとんどですから、基礎パッキンで床下換気が確保できるため、この点はあまりチェックする必要はありません。床下換気口を設ける場合だけチェックしましょう。
また、基礎断熱工法の場合は、床下換気は不要です。でも、コンクリートは打設後1年以上にわたって水分を放出するため、床下内であっても屋内と見なして24時間換気などの吸排気口の設置は必要です。

・建築基準法では、5m以下ごとに床下換気口を設けなさいと規定されている。

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