断熱、結露ミニ知識-3階建ての断熱計画

3階建ての建物を購入しようと考えている人は、断熱計画もチョットだけ頭に入れておきましょう。

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3階は暑い

今現在木造の3階建てに住んでいて、次の住宅も3階建てだ、なんて人は早々いないでしょう。多くはマンションであったり、2階建ての住宅というケースが多いと思いますが、3階建てでは、今までの住まいとチョット違う対策が必要になる場合が多いのです。
それは、夏の暑さ対策です。
木造3階建ての3階部分は、2階建ての2階よりもさらに暑くなる物理的な原因があり、その原因を右に整理していますので、3階建て住宅を考えている人は、一度チェックしてみましょう。

ロフトも要注意

3階建てに限らず、その部屋よりも高い位置にあるロフト部分で、屋根面=天井面となっているところは、エアコンの位置や換気扇を考えるなど夏の暑さ対策が必要ですよ。
暖かい空気は必ず上に上がり、小屋裏が無い屋根=天井の場合はどうしても暑くなりやすいですからね。

注:このページは、関西、関東地域などの都市部の3階建てが対象です。

3階が暑い理由

暖かい空気は上に上がる。

まぁ。常識といえば常識なのですが、暖かい空気は上に上がります。3階建ての1階と3階を比較すれば、圧倒的に、冬は3階が暖かく、1階は寒い。反対に夏は3階は暑く、1階は涼しい。というこ  とになります。

小屋裏がない・・屋根=3階天井

もう一つは、10m以内の高さで作らなければならないと言う高さの制約を受けるため、2階建てで作られるような小屋裏の空間が非常に小さかったり、全く無いために、小屋裏がある事による熱の放出も出来ず、屋根=3階の天井となり、暑くなります

太陽が燦々(さんさん)

3階建てばかりが、ずらっ~と並んでいるのも不気味ですが、小さな小規模分譲で数棟程度の3階建ての町並みが多いために、廻りは2階建てで、その区画だけが3階建てとなれば、3階部分は四方八方から日を浴びています。以上が、3階建ての3階が2階建ての2階に比べて暑くなる理由です。

対策のポイント

暖かい空気は上に・・エアコン

この対策はエアコンしか無いですね。いくら階段にドアをつけても、階段部分がトンネルの役目を果たしますから、大きな効果は期待出来ません。

小屋裏がない・・断熱材アップ

この対策は、3階天井面の断熱を出来る限り厚くすることがポイントになります。大雑把な目安としては、今の断熱材の厚みの1.5倍ぐらいにアップすることを目安に考えておけばいいでしょう。

太陽が燦々・・Low-Eガラス、すだれなど

出来れば、西日の当たる壁の断熱材は厚くする。あるいは窓ガラスをLow-Eガラスなど断熱性の高いものにする。また、窓の外にもすだれなどを容易に脱着出来るような工夫をしておくと良いでしょう。
注:2階建てより風が強いので、飛ばされないように!

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