遮熱塗料。よく聞くけどどれだけ効果があるんだろう。
このあたりが偽らざる疑問の最大公約数だろうと思います。
結論から言うと・・・・・・・・。
時を遅らす効果あり
一言で言えば、
「エアコンを入れる時間を遅らす効果があります」
より具体的には、今まで真夏に2時に入れていたエアコンが、4時頃に入れるようになる、といった違いです。これは平成27年に遮熱塗料を屋根に塗った「我が家」の実感です。ただし、何パーセントの節約が出来るのか、といった計数的な表現は非常に難しいですね。
色は白系を選べ!!
遮熱塗料を選ぶときは大事な注意点があります。
それは、白っぽい色を選べということです。
ある実験では、真夏に白いTシャツと黒いTシャツを並べて太陽に当て、その温度を測ってみると、白いTシャツが30.4℃だったのに対して、黒いTシャツは37.2℃にも達していたといいます。白い色は光を反射しやすく、黒い色は光を吸収しやすいという原理通りですが、驚くほど差がありますね。
日射反射率
色には日射をどの程度反射するかという反射率があります。白い色ほど反射率が高く、その結果、太陽の熱もより多く跳ね返すことになります。
メーカーによっては黒っぽい色しかない場合もある
そのため、遮熱塗料では白っぽい色。あるいは日射反射率の高い色を選ばないと宝の持ち腐れ、効果を発揮できないことになります。メーカーによっては、屋根材によく使われる黒っぽい色しか選べない塗料メーカーありますが、黒っぽい色を選ぶぐらいなら、遮熱塗料の効果は少ないと考えておきましょう。
かかる費用
最初から、遮熱塗料の塗られた屋根材を選ぶ。
築10年目以降の屋根の塗り替え時に遮熱塗料を選ぶ。
いずれの場合も遮熱塗料ではないものと比べても1割程度の違いでから、それほど大きな負担ではありません。むしろ、白っぽい色を選ぶとすると、外壁の色合いとのバランスをどう取るかの方が悩ましいかもしれませんね。
あなたは何派!(マメで、自然派好みの人向きですね)
遮熱塗料は、太陽熱を反射させるのですから、太陽が照っていないと効果がありません。また、太陽の日射しが熱くないと効果がありません。
ですから、効果が期待できるのは7月から9月のわずかに3ヶ月間程度でしょうか。
1.省エネが気になる人
2.こまめにエアコンを操作をしたり、扇風機や除湿器を効果的に使える人
3.あまり冷房は好きでは無い。自然の風が好きな人
といった自然派、マメでデリケートな人向きですね。
1.暑ければエアコンでガンガン冷やしたい人
2.こまめに操作するより、スイッチポンが好き
3.共働き、子育てなどで時間や気持ちに余裕が無い
遮熱塗料が向いてない人はむしろ、太陽光発電の方がマッチするでしょうね。
つまり、ご自身の性格を考えて検討しましょうね。