『光熱費がもったいないから、使っていない部屋のエアコンは付けない』という話をよく聞きますが、本当にそういう使い方の方が良いのでしょうか。
無冷房(無暖房)の部屋は、輻射熱源と化す
前ページで説明したように、エアコンは壁などの輻射熱源からの熱が室温と同じになるまで運転を続けます。それは輻射熱源から放出される熱が室内の空気を暖める(冷やす)からですね。
この問題は『使っていない隣の部屋も同じ』なのです。
右図のように、リビングの隣(左)に和室があるなど、隣接する部屋があるとき、実は使っていなくても和室にこもった熱(夏は暖気、冬は冷気)が壁を通じてリビングに侵入しています。
外壁や天井が暖かく(冷たく)なるのは外気の影響でしたが、室内の壁を仕切っている間仕切り壁には断熱材は入っていません。となりの部屋が暑くなれば(冷えていれば)、その熱はあっという間に熱伝導で壁から侵入してきます。

熱がこもった(冷え切った)部屋が隣接していると、その熱(暖気、冷気)が間仕切り壁やドアを通じてエアコンをかけている部屋に浸入してきます。
隣接する部屋を「少し」冷やす(暖める)こと
そのためには、和室にエアコンがあれば和室のエアコンを弱い温度でつけ、エアコンがなければドアを開けてリビングのエアコンの風を入れるのもいいでしょう。
・光熱費が気になる!!
その不安は当然ですが、これは我が家で実証済み!
数年前からこの方法と、24時間エアコン連続運転の2つを同時に実践していますが、電気代のアップは1シーズン、わずか1〜2千円程度のものです。
注:冷暖房したい部屋の室温設定は希望値にして、隣接する部屋の温度設定は、最低値で構いません。隣接する部屋の温度設定まで、冷暖房したい部屋の温度設定にする>必要は全くありません。

要は、隣接する部屋との極端な温度差を無くせと言うことなのです。 |