前ページで『筋交いを使う軸組工法の場合、ある事故を非常に誘発しやすいのです。』と書いた答えは、軸組工法の時の筋交いの切断です。
このような事故は、私の所にも希に報告されます。いままでに1.2件しかないのですが、報告されたこと自体が、希なケースではないかと疑っています。
そのまえに、代表的な木造の工法である軸組工法と2X4工法でエアコンを重ね合わせて透視すると下の図のようになります。
筋交い工法では、筋交いの位置と配管穴の位置が重なりやすい
エアコンの幅は、大体80cm内外が多いですから、ちょうど軸組工法で言う柱と柱の間に取り付けられるような状態になります。その時、筋交いがあると、右図のように、筋交いがどちらの向きに付いていても、また、エアコンが多少上下しても、筋交いと室内機の配管の穴が干渉しやすい位置に重なりやすいですね。(一般的に、室内機の両側のどちらかに配管穴を開ける場合がほとんどです)
ところが、2X4工法の場合は、右の図の右側のように筋交いなんていうものがありませんから、どこに穴を開けようが、あまり問題は発生しません。つまり、軸組工法でも筋交いを使っている壁にエアコンを取り付ける場合は、注意が必要です。
犯人だけが知っている
冒頭にも書いたように「報告されるケースが希」とも書きましたそれは、下のような理由によります。
|