熱帯夜の今後

前ページで過去100年間の気温上昇を説明しました。そして熱帯夜の回数(日数)の比較も行ってみました。
では、気温全体としてはどうなのでしょうか。

図の見方は、10年ごとに区切り、その中で8月の平均の最低気温が23℃以下だった年は水色の四角一つ。25℃以上だった年は橙色の四角が一つとしています。

たとえば、東京の1970年代を例に取ると、水色が2個ということは、1970年代の10年間の内に23℃以下だった年が2回(2年)、そして、25℃以上だった年が2回(2年)あり、それ以外は23から25℃の範囲だった年です。

2010年~2019年までの10年間で、夏の平均の最低気温が25℃を超えた年は、東京で4回、大阪で9回、名古屋で5回です。
そして、23度以下になった年はどの都市もありませんでした
これらの傾向からも、東京、大阪、名古屋のいずれも気温上昇が続いているのです。
比較をしたのは3大都市だけですが、全国で気温上昇が続いているのは間違いのないことでしょう。

なお、過去20年間の気温推移を見ると上の図のようになっています。
少しずつ最低気温の平均が25℃を超えている年が多くなっています
大阪はずっと最低気温が25℃を超えていますが、東京、名古屋ともに2019年、2020年の夏は、最低気温の平均が25℃を超えています。
東京は23℃台の年もあれば、25℃を超える年もあり、アップダウンの激しいエリアです。これは日頃の気温変化も同様ですね。
(気性ニュースなどを見ていると、東京は、もともと気温のアップダウンが激しいエリアですね)

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