古民家 VS モダン住宅 涼しさ比較

前ページでは、コンクリートやアスファルト舗装だらけの都会では、いやが上にも熱は高くなる、下がりにくい要素ばかりがある。
そして、エアコンの室外機からの排気熱、料理店の換気扇から出る熱風、自動車のエンジン熱、排気ガスといった発熱材料に事欠かず、コンクリートやアスファルトなど蓄熱体にも事欠かない都会は、まさに『熱を貯めるためにある街』と説明しました。

つまり、都会では、夏なのに床暖房とファンヒーターがいたるところに備わっているのです。

私たちが熱を感じるのは、
・放射・・太陽からの日射や、ストーブからの直接の熱を感じる
ひさしやすだれが有効なのは、この放射に対してです。
Low-eガラスは、放射対策+下の伝導対策です。
・対流・・空気の動きで熱を感じる。簡単に言えば風です。
熱を排出するために換気をします。
・伝導・・ものを通じてじわじわと伝わる。
断熱材を入れるのはこのためです。
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放射熱源としてのアスファルト舗装

さて、都市部では、自然に発生する熱源以外に、アスファルトやコンクリートが熱せられ、まるで夏なのに床暖房をしているような状態になっています。その放射熱は、足下から忍び寄り、大人より子供の方が地面に近い分暑いです。
そして、最近増えているのが、ペットの足裏にある肉球のやけどらしいです。
これは、上の放射熱です。

つまり都市では、新たな放射熱源が大量に作られている
(理論的には、コンクリートもアスファルトも蓄熱体です。太陽を浴びて蓄熱し、その熱を放出しているのです。まぁ、蓄熱暖房機を地面に敷き詰めているようなものですね。一生懸命にね。ただ、触ると暑さが違いますから、アスファルトの方が熱をため込み、コンクリートの方は、むしろ熱反射の方が大きいのかも知れませんが・・)

放射熱源としてのエアコン室外機

さらに、エアコンの室外機や、飲食店の厨房から排出される換気扇の熱、自動車のエンジンから発する熱もすべては効率の良いファンヒーターなのです。それは近くを通ると暑いという対流として感じています。

夏なのに、床暖房とファンヒーター。
それが大都会
と考えた方が良いでしょうね。

そういう都会でもっとも過酷な仕事は、炎天下の交通整理のガードマンかも知れませんねぇ。 住宅の工事で言えば、日陰のない炎天下に、しかもコンクリートなり、屋根瓦という暑くなる材料が足下にある基礎屋さんと、屋根屋さんではないでしょうか。

クールビスなんていう体裁だけの対策より、本気の暑さ対策が必要になってくる日本です。 ところで、こういう季節のお茶出しは何が良いのでしょうか。 炎天下で作業している人たちは、大量の汗をかいています。 コーヒーやジュースなどの甘い飲み物よりも、やはり、麦茶やお茶、一定の塩分などが補給されるスポーツドリンクの系統が一番ではないでしょうか。

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