裁判の長さ=往生際の悪さ

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往生際・・追いつめられてあきらめる時。また,その時の決断力や態度。

裁判になると、相手の『往生際』が如実に表れます。
簡単に言うと、抵抗の度合いです。
そして、それは裁判の長さに表れます。

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往生際の良い相手は建った1割

私が関わった裁判の中で、往生際の良かった相手は2.3社です。裁判を起こしてほぼ1年程度で和解しましたが、それ以外は、常識的な知識があれば負けるのがわかるはずなのに、抵抗してきます。
裁判では「反論」という形です。普通の抵抗で2~3年。長いものだとそれ以上かかります。

反論は受け付けざるを得ない裁判官

裁判は、基本的に反論する権利があるので、同じ趣旨の反論は何度も出来ませんが、違う角度の反論は裁判所も受け付けざるを得ませんし、相手から反論が出れば。こちらはその反論をせざるを得ません。そうなると、角度を変え、有りとあらゆる反論を重ねる業者がいます。方法として争点をぼやかすときにも使うようです。

ウソと誤魔化しは当たり前

誰でも「助かりたい」と思うのは人情で仕方ないのですが、刑事事件の被告は少しでも罪を軽くしたい。民事事件の相手は、少しでも支払う損害額を少なくさせたい。
そのため、あらん限りのウソ、誤魔化しを裁判で主張してくることがよくあります。
これは、刑事事件でも民事事件でも全く同じです。
「自分が悪かったです・・」そういう相手はほとんど見たことないですね~!!
「あんたの苦労はよくわかる。損害額は満額回答が当然だ~」そんな裁判官みたことないなぁ~!!

弁護士は依頼者に引導を渡さない

そして、相手側弁護士も、自分の依頼人の弁護に延々とつきあいます。
あんたなぉ~。これどう考えてもあんたの負けやで・・。もう諦めたら~」なんて助言を相手の弁護士が相手にしてくれることなどありません。

そう考えると実は弁護士という職業も他力本願。いわゆる依頼人次第です。
依頼人がしつこく抵抗すれば、その弁護士は「相手の提出した証拠を見ると、もうやってもダメですよ~」なんて言いませんから、相手の反論につきあい続けます。

立場変えればあなたの弁護士

弁護士稼業って正義など存在しない、悪いやつでも悪いやつの弁護をする因果な商売です。
だから、あるときは欠陥被害を受けたあなたの弁護人・・・。
あるときは欠陥被害を与えた相手の弁護人・・。
考えようによっては、立場立場で、心の入れ替えが出来る変な人たちです。

だから、裁判は相手の往生際しだい

そして、裁判では往生際の悪い相手ほど、裁判は長引き始末が悪いです。
それは、裁判を提訴されたほとんどの業者に言えますね~。

会社の規模別の傾向

10人規模以上の会社

このような規模になるといわゆる「社会常識」も備わってきますので、法的に無意味な反論はしなくなり、裁判の期間も比較的短いです。要は「物事の善し悪しの見極め」が出来るのです。

10人以下の会社

比較的個人商店が大きくなったような会社で、かつ、社長がワンマンの場合は、下の個人企業と同じです。社長の考えが裁判にも大きく反映されます。

個人企業

法人か個人かの営業形態とは関係なく、ほとんど一人で仕事をしているような個人企業では、例外なく抵抗が高くなります。意地か面子か、はたまた賠償金を支払うだけの余裕がないので、少しでも賠償金を減らしたいためかわかりませんが、裁判が長期化するほとんどは個人企業です。
「物事の善し悪し」ではなく、個人の意地や面子、懐具合に左右されるのです。


裁判の長さは、弁護士の腕の善し悪しでは無く、
担当した裁判官の善し悪しでも無く、
あなたが訴える相手(建築会社)の往生際の悪さ次第です。

そして、法人、個人を問わず一人会社のような相手ほど、往生際も悪くなります。

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