ご注意-1
ご自身がある問題に遭遇すると、法律の条文を読むときに、どちらかというと自分有利に解釈する傾向があります。どんな法律文を読む場合も同じですが、予断を排して冷静且つ客観的に読んで下さい。
ご注意-2
民法は私人の権利・義務(私権)を書いていますが、民法第1条には次のように書かれています。
民法
第1条 |
>私権は公共の福祉に適合しなければならない。
2)権利の行使及び義務の履行は、信義に従い誠実に行わなければならない。
3)権利の濫用は、これを許さない。 |
ともすれば、現代人はホンの些細なことに権利義務を主張しがちです。
これの意味するところは、自分に権利があるからといって、また、条文に損害賠償の記載があるからといって、社会条理、あるいは信義則に照らして判断されるべきものだということです。そして、民法に絡むトラブルの判決は個々のケースによって全て判決が異なりますから、一つの判例だけを根拠にご自身の権利義務の判断をしないようにして下さい。
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