一般的に宅地の造成する場合、造成費用を抑える点から、切土した土砂を盛土に使い、造成地域からの土砂の搬出を極力少なくするように計画するのが普通です。
その際、盛土の部分は十分な締め固めが行われない場合が多く、盛土された部分の地盤の強度はほとんど無いのが普通です。
また、山林などを造成する場合は、人頭大の石などが混入していたり、木の根などをそのまま盛土部分に混入させてしまうと腐植の進行から、土砂の間が空洞となったりして建物が沈下する原因となる場合があります。
そのため、造成後10年程度を経ていない地盤は、盛土部分の地盤補強を行う必要がある場合がほとんどです。
そのため、傾斜地の造成地では、地盤補強工事が発生すると考えておいた方が予算上も無難です。このような地盤では、堅い地山も傾斜している場合が多く、地盤補強では、杭の深さを変える事が出来る柱状改良工法が多く採用されています。
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