営業マンとの問答Q&A・・その2


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営業マンとの問答Q&A2
(断熱性能)
営業マンとの問答Q&A1
(契約をせかす、耐震性)

・安いなら手間暇をかけよう
業界のルールがわからない

不安の対処
不安と80点主義
交渉・すべては人となり
交渉・尺度は何か+助言者

象徴的貧困

知らないことを知る大切さ
問題は解決するためにある
不可避に協力せよ
会社倒産・私の倒産劇

臆病な自分と決別しよう
・恋は盲目、あばたもえくぼ



 
 


・・・・良い営業マンがいます。人のことを考えてくれます。・・・・・
・・・・悪い営業マンもいます。自分の成績だけがとっても大事です。・・・・・
・・・・そんな一癖二癖のある営業マンとのつきあい方・・・・

 ■断熱性能を少しアップしようとすると
   『この地域ではこの程度で十分ですよ』
・・と言われてしまいました。
 断熱性能というのは、長い長い建物の寿命の中でエアコンやストーブの光熱費に関係するだけでなく、家の中の生活の快適性にも大きな影響を与えます。

・断熱性能のランク
 建物の断熱性能にも目安があり、下表のように次世代省エネルギー仕様や新省エネルギー仕様など、3段階のランクが設けられており、どの程度のランクにするかは注文者や売り主の任意で決められており、断熱材に限って言えば法律の強制は一切ありません。(注1.2.3)

・住宅の平均像
 今では等級4の平成28年基準の高い断熱性能をもつ住宅が半分を占めるようになっています。
 でもそんな時代になっても、時々、それよりも低い等級2程度の低い断熱性能の建物も建築条件付きの建物などでは売り出されています。

 

   

 

 そんなときに、買い手や注文者がもう少し断熱性能を上げたいんですが・と言ったときにいやぁ〜。この地域ではこれで十分ですよといった言葉を返してくる営業マンや設計者がいるのですが、それは正しいのでしょうか。

 

 こたえは、ノーですね。

 上の図のように断熱性能が上がるにつれて、天井や外壁、床の断熱材の厚みが厚くなっていくと同時に、光熱費の試算も大きく変化していますね。
 断熱材の厚みを上げればどうなるのか。断熱材の効果はなかなかわかりづらいことですが、次のように考えればわかりやすいでしょう。

・エアコンの台数
 標準的な性能の新省エネルギー仕様(等級3)が各部屋にエアコンが必要なのに対して、最高レベルの平成28年基準(等級4)になり、さらにサッシを高性能なものにすれば文字通り各階にエアコンは1台だけですませてしまうほどの違いがあります。

・光熱費の変化
 光熱費は、上の試算ではわかりやすくするためにわざと24時間全室暖房として計算しているために少し現実的な運転と差がありますが、それでも同じ条件であれば光熱費が1/3程度下がることは分かりますね。

 つまり、断熱材の厚みの差は、長い長い住まいの生活の中で快適さと省エネの2つを向上させることになり、厚ければ厚いほどこういった効果も正比例して高くなっていきます。

 もちろん、コストの問題などもありますから、新省エネルギー仕様(等級3)から一気に次世代省エネルギー仕様(等級4)にしなくても、断熱材を少しだけ厚くするだけで、それに相応して光熱費は下がり、快適性はアップしていきます。

 


 なぜ、この営業マンはこのように、この地域ではこれで十分ですよという返事を返すのでしょうか。

 その理由は、2つあります。まずひとつは、
 「しらない。分からない。邪魔くさい。誤魔化してしまえ」です。

 まず、彼ら自身が「エアコン1台で過ごせるすばらしさを知らない」あるいは「分からない。」ということが上げられます。しかし、大手ハウスメーカーのシリーズで、最高レベルの断熱仕様が無いハウスメーカーなど存在しないですし、平成28年基準を標準グレードとしているハウスメーカーも多く存在しているということすら調べていないという職務放棄的な「邪魔臭さ」があるのかも知れません。

 あるいは、「そんな変更工事を言うと業者も混乱するし、面倒な話は−これでよいのだ−と誤魔化してしまえ。」と考えていた、ということも考えられます。

 そして、設計者であれば「平成28年基準」とか聞いたことはあるが全く勉強していない。それなら、「この地域はこのぐらいで十分だ」と言いくるめてしまえ。と言うこともあるでしょう。
 つまり、勉強不足で自分が売っているものしか知らない、というタイプで、設計者にも営業マンにも多く見かけます。

 こういったタイプには特効薬はなく、「もっといろいろなハウスメーカーの仕様を勉強してごらん。エアコン1台で過ごせる生活を知っているかい」といった事から話を進めるしかないでしょうね。

 もっと平たく言えば、あなたの持っている知識や情報よりも低い知識や情報しか持っていない程度のヤツ。あるいは面倒なことをしたくないと考えている不親切なやつ。と考えておつきあいをしなければならない、ということなのです。

 そして、厚みはいくらにしてくれ。と一方的に指示をした方が良い場合が多いです。(もっとも経験がないので、二の足を踏み、それはそれでするための抵抗をひと騒動する場合がありますが、いずれにしても手のかかる相手と認識しておきましょう)


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