前ページでも紹介しましたが、建築士って個人の資質によって左右される仕事ですね。
一級建築士も受験資格の面から言えば、建築系の大学を出て2年すれば受験資格が出来、すぐに試験を受ければ、大学をでて3年後には資格を持てることになります。
よく見かける悪いタイプの建築士
設計をするには現場も工法も技術も知らなくてはならず、大学を出ただけで設計出来るほど甘くはありません。
また、結婚をしていなければ、子供がいなければ、「住まい」というものに対する実感もなかなか湧きません。
そういうことを考えると、建築士であっても最低でも7.8年程度のキャリアがないと、頭でっかちな頭で考えているだけの建築士でしかありません。
そして、その過程の中でも人間性は出来てきます。
よく見かける悪いタイプの建築士を上げてみましょう。
話を聞かない、質問をしたら不機嫌になる
建築士でも現場監督でも多いんです。このタイプ。
なぜ不機嫌になるかというと、質問の答えを返せるだけの「知識や経験」がないために、いわば突き放して誤魔化すという態度に出ています。
現場監督で多いのは「大丈夫です」というワンフレーズしかボキャブラリーが持ち得ない人が多いですが、講釈に手慣れた建築士でも、このような態度に出る人は要注意です。
専門用語多用タイプ
説明をするときに専門用語をどんどん使って説明する人もいますが、このタイプもダメです。
なぜダメかというと、建築のすべての所作は、日常用語でも解説出来るのですが、専門用語でしか説明出来ないということは、本に書いてあるそのまんまを覚えているだけで、自分がその意味を咀嚼して理解していないからなのです。
専門用語がどんどん使っているから物事をよく知っているのだと思って信頼していたら大きな間違いなのです。その逆ですね。
医師でも、訳の分からない専門用語の説明に終始し煙に巻く医師と、わかりやすく説明してくれる医師を想像すれば分かりますね。
セカンドオピニオンを認めない
総じて、建築士は「プライド」が非常に高いのが特徴です。
それが高じてくると、建築主が「私の知っている設計者の意見は・・」なんて話をしようものなら、プイとすねる建築士もいます。
また、自説を曲げるのをきらい、「これで良いんです」と押し切ってしまう設計者もいます。
「この地域では、この程度の断熱で良いのです」と、変な自説を押し通し、自分の知らない世界に入ることをいやがる建築士もいます。
そりゃあそうですね、今は誰でもネット情報で十分な知識を得られるのですが、それについていけない建築士は、「そこまでは不要だ」の一言で疑問や要望を「闇」に葬り去ろうとしてしまいます。情報不足の建築士に多いタイプです。
人間的な良識から言えば
別な意味から言えば、何でもかんでも知っている建築士なんていないのです。
結局、上の例で言えば、「私はその部分の知識は少ないので、一緒に勉強しましょう」と返せる建築士は安心出来る建築士なのでしょうけど。。。なかなかいませんね。
「知らないと言うことを認めること」
これが出来る人は良いの建築士の一つの判断モデルでしょうね。
反対に何でもかんでも知ったかぶり、あるいは知らないものは煙に巻くのは、良くない建築士でしょうね。。。
知らないことがあるのが当たり前です。
良識の有無で建築士を判断しましょう!!
でも、建築士として知っておくべき知識が無い人、会社もいます。
そういう人や会社が手抜き欠陥工事を生んでいるのですが・・・。
この辺の見極めが本当に難しい・・・・ですね。
『それ人の性を知るより察し難しはなし』
(諸葛孔明の時代から永遠の課題ですね)