屋根材のすぐ下には「アスファルトルーフィング」と言われる「防水紙」が貼られています。屋根材は表面の雨を流しますが、鋼板製の屋根材以外は一つ一つの屋根材自体は小さく材料を重ねながら張っているために、それだけでは、防水機能は完全ではありません。
そのため、屋根材の下に貼られた防水紙が雨漏りを防ぎます。
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重ねる・・が全ての基本
屋根材もひとつひとつの屋根材を重ねながら貼っていますが、防水紙も重ねて貼ることが基本になります。
棟部分や一般部分はそれぞれ10cm以上重ね、壁際も25cm以上立ち上げて、建物から雨が入らないようにしていきます。
瓦は独特の仕様
金属屋根やスレート屋根は、防水紙の上にすぐに屋根材を直接張っていきますが、瓦屋根だけは日本瓦、洋瓦それぞれに独自の方法があり、防水紙の上にさらに桟木を打ち付けて瓦を止めるという独特の工法を採用しています。
ルーフィングも多様な製品
ルーフィングはそう簡単に張り替えなどできないため耐久性が必要です。
また、屋根材を止めるために釘を打ったり、瓦を乗せるための桟木を止めるのに釘を使います。シール性というのは、ルーフィングを必ず貫通する釘でルーフィングに穴が開きますが、自己膨張性によりその穴を塞ぐ機能のことです。
これらの優劣で製品の価格は倍ぐらいの開きがあり、耐久性やより確実な雨漏りを防ぐなら、アスファルトルーフイングの製品や品質にも目を向けましょう。そして、より高性能な製品を選んでいる会社ほど良心的と言えますね。(改良ゴムアスファルトルーフィングが良い)
防水紙の耐用年数は30年前後。葺き替えを考慮
雨漏りを防ぐ肝心要のルーフィングも、屋根材の下でおきる結露等で、概ね30年程度が寿命です(普及品を使ったとき)。
その頃を目処に屋根の葺き替えを考えておくといいでしょう。