ひょんなことから、24時間換気の絶大な威力を身近に感じる機会がありました。
我が家は2000年以前に建てた家なので、そもそも、今では必須の24時間換気がありません。
そして、たまたまですが、冬は浴室が寒いので、
『え~い。断熱材で覆ってしまえ。そうすれば窓からの冷気も少なくなるだろう』
『しかし、浴室換気扇もすでに20年物だ。これを回しっぱなしにするのも故障の原因になりそうだ。』
『え~い。トイレ用の換気扇をつけて、24時間換気してしまえ』
と思い立ってやってみました。
そうすると、意外や、意外!!
すごい効果がありました。
下がその写真です。
本来浴室にあった窓にベニヤ板の裏に断熱材を張り、トイレ用の換気扇をくり抜いて付けています。
そして、浴室を使う時以外は24時間回しています。
注:これをするのは冬季だけです。春から夏、秋は窓を開けます。
さて何がどう変わったか!
効果1:浴室の夜の寒さが無くなった
そりゃぁ、断熱材で窓を塞いだのですから少しは暖かいですね。しかしそれだけではありません。
換気扇で排気をしているので、隣室(DK)の暖気が浴室に流れ込むので暖かくなったのです。
この効果は大きいです。勝手に暖気を呼び寄せて、浴室もいわば軽く暖房をしているようなものですから。
効果2:風呂の結露、カビが無くなった
冬でも油断をすると部分的に結露が起こったり、カビが生えたりしていたときがあったのですが、それが無くなりました。
やはり換気の影響でしょう。それも24時間していますから、湿気は溜まりません。換気の本来の効果ですね。
効果3:隣室が暖かくなった
浴室の隣はDKなのですが、今までは浴室の夜の冷気が流れこんで少し冷気を感じるときがありました。
それはキッチンのレンジフードを回すと、隣室の浴室からの冷気を引き込んでしまうからです。
しかし、浴室から換気をすることで、空気の流れが逆になり、浴室の冷気が流れ込まなくなった。
これは意外というか大きな効果でしたねぇ。
24時間換気の排気側位置はどこがベストなのか?
普通は、下図の1の廊下などが一番多く、廊下は暖かいですが、トイレや浴室は寒いままです。
次はトイレの換気扇と併用する場合が多いですが、この場合は暖気がトイレに流れ込み、廊下もトイレも暖かくなります。
浴室に24時間換気を配置すると上のような効果になります。浴室は暖かく、かつ、結露やカビの心配も低下します。
キッチンのレンジフードと併用することはまずありませんが、廊下もトイレも浴室も寒いままですね。
2階も同様に廊下から引くと、廊下は暖かいですが、トイレは寒いです。トイレに配置すると廊下もトイレも暖かくなりそうです。
つまり、24時間換気の排気側は、一番多く計画される廊下側よりもトイレや浴室などに配置した方が、他室の冷気暖気が流れ込んで、そのおこぼれをちょうだいできる・・ということのようなのです。
わずかな風量しか無い24時間換気。実は馬鹿にしていました。たいした風量は無いのだから、そんなに効果は無いのだろう・・と。
でも、実際に有る無しを比べてみると、その効果は意外と大きなものだったのです。
まぁ。24時間換気のない家に住んでいるからこそ出来る実体験なのですが、空気の流れという物は実に偉大でした。