家を建てる方は、肝心かなめの基礎工事が気になる方が多く、その結果コンクリートも気になりますね。
コンクリートの強度は今まで説明してきましたし、他の方のブログなどを見ても、いくらの強度のコンクリートを打った・・といった説明を書かれているブログがあり、コンクリートの強度には強い関心を持たれています。
では、コンクリートはその後どうなっていくのでしょうか。
コンクリートは永遠に強くなる
実は、コンクリートはずっ~と成長しているのです。
下の図は、平均的なコンクリートの強度推移をグラフにしたものですが、最初こそカーブが急ですが、それでも、いつまでも、いつまでも、コンクリートの強度は、実は年数を経るほど強くなっていっているのです。
27年後には、なんと当初の1.7倍の強さにもなっています。時々中古住宅などの診断でコンクリート強度を簡易で測ったりすることがありますが、そこそこの強度を、どのコンクリートも持っていますよ。
しかし、老いも進む
でも、古いほどコンクリートは強くなっているのですが、同時にもろくなっています。いわば、みずみずしい肌と、老化の始まったパサついた肌、といった違いでしょうか。外見からは分かりませんが、その様な変化が起こっていると考えられます。
言い換えれば、最初はつきたてのお餅のように粘りがあったのに、歳をとるほど『バキッ』と折れる水分のないかさかさしたお餅と想像すればわかりやすいと思います。あるいは『せんべい』のように、ある強さまでは硬いが、その強さを過ぎると突然折れる・・という意味の老いかたですね。
そのため、「なあ~だ。基礎に打つコンクリートの強度なんてそんなに気にしなくて良いんだ」なんてユメユメ思わないようにしてください。
歳をとるほど強度は強くなるが、年を経るほどもろくもなる。それがコンクリートです。