地球温暖化の影響や都市化などにより、異常気象や局地的災害が発生する確率が多くなっています。
私たちが何不自由なく生活している都市圏でも、河川の氾濫や高潮被害、内水氾濫、土砂崩れなどが以前よりも起きやすくなっています。
また、戦後整備されたインフラが寿命を迎え、劣化しつつある事とまだまだ続く都市化も影響しています。
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インフラの弱体化
広がりつづける宅地化と雨
田んぼは雨の2割を蓄えますが、宅地は降った雨の全てが排水されます。
今まで田圃であったところが住宅地として開発されれば、下水道や河川に流れる雨は田んぼの時よりも2割増しになります。
内水氾濫
東京の下水道の処理能力は時間当たり降雨量が50mm/hのようですが、最近の局所的な集中豪雨は簡単に50mm/hを超えた豪雨をもたらします。
その結果、下水道が打った雨を処理できず、下水道から雨が溢れる内水氾濫が起こります。
河に蓄積する土
水路や河川には、上流から砂や土砂が流れ落ちていきます。
以前、長野県知事が治水はダム建設よりも河川底の浚渫(しゅんせつ)の方がコストもかからず合理的だ。という話をしていましたが、身近にある小さな河川も砂や土砂の堆積は免れません。
堤防のシロアリ
堤防のシロアリ。といっても、堤防のシロアリがいるわけではありません。
堤防のシロアリ、それはモグラです。
最近では外来種も増えているようですが、土でつくられた堤防は彼らの格好のすみかです。
その長い長い巣穴の道は、堤防を弱くする原因のひとつとなっています。