建物が災害を受けても、火災保険などによってカバーされる。と思っている人がほとんどではないでしょうか。
また、最近の頻繁な地震で地震保険に入ろう、と考えている人も多いと思います。
では、実際に建物が災害に遭ったときにどうなるのか? ひとつのシミュレーションを考えてみましょう。
10年前に戸建て住宅をを2,400万円(延べ坪40坪の建物、坪60万円)で新築し現在に至る。
そして、新価契約の火災保険2,400万円に入っていると仮定します。
そして、新価契約の火災保険2,400万円に入っていると仮定します。
Sponsored Link
火災(一部類焼)
火災保険の名の通り、修理費用の全てが保険でまかなえます。
この場合、かかった修理費用に準じた保険金が支払われます。
地震(一部損壊)
注:2017年以降は、半壊区分が2つに別れました。
大地震に遭遇し、外壁が落下する損傷を受けた。被害は200万円であった。 こういう場合、地震保険に入っていなければ全て自己負担となります。
地震保険に入っていた場合は、「全損」「大半壊」「小半壊」「一部損」で保険金が異なり、全損では地震保険の100%が支払われ、半損では損害の割合次第で60%、または30%で、一部損壊では5%の保険金が支払われます。
また、地震保険金は費用の実費ではなく、保険金そのものの割合で支払われます。
台風
台風被害も火災保険がおりますが、被害額20万円を超えないと適用されない等一定の制約があります。
(詳しくは加入保険会社に確認ください)
新価契約
新価契約とは、その建物を再建する場合にそのときの費用で再建できる費用のことで、再調達価格(災害が生じた時に建て直す金額・つまり時価ではなく新価)ともいいます。ただし、保険期間は5年に限られています。
そのため、保険契約は5年ごとに契約を書き換えることになります。
(その結果、5年ごとに支払い保険料が変わることもあります)