サポートサービスを受けられている方から、南側にある建物の影は実際どの程度なのか…といったご相談をいただいたことがあります。
新しく建物を建てる、あるいは北側敷地である、といったとき、南側に建っている建物とどの程度距離を離せば、相手の建物の影が届かないのか。つまり、窓から日が差し込むのか・・というのは、知りたくてもなかなかわからない話ですね。
多くの方が関心を持つけれども、実際にどう考えればいいのかわかないから、だいたいが「まぁいいか」「冬は陽が差さないとあきらめよう」なんて方も多いのではないでしょうか。
でも、この程度の問題、今の科学は完璧に計算できる状態になっています。コンピューターを使えばあらゆる時間の、あらゆる土地の日照を計算することも可能ですが、そんな科学のお時間ではないので、ここでは東京と大阪の、冬至、立春、春分、夏至といった代表的な季節の、かつ、ちょうど正午の影を紹介しますので、参考にしてください。
図で目安をつけましょう
図の見方は、たとえば、東京の冬至のときに1階の床に日が差し込むためには、南側の建物と9.7m離れていれば日が差し込みます。
といったって、そんなに距離を開けるなんて無理な相談ですね。
では、春分はというと、東京では4.2m離れて入れれば、床に日が差し込む・・。これなら何とかなるところもあるかもしれませんね。
上の図の条件としては、
- 南北の土地に高低差は無い
- 時間は正午
- 普通の2階建て
と考えています。
片流れなどで、屋根の高さが高いと影はもっと伸びます。
東京と大阪で影の長さがちがうのは、緯度の関係です。
ご参考に・・・。