まず、
1.液状化する層が5m以下であることを調べなければならない。
でも悲しいかな、SS式調査(スウェーデン式地盤調査)では、地層を知ることは出来ませんから、過去の周辺のボーリング調査などをかき集めてもらい、地層とその厚みを調べるすることで、何とか推定することが出来ます。
次に、
2.杭が堅地盤に達すること。
と言うことで、ダラダラと軟弱な地盤が続くようでは使えません。
さらに、
3.杭の長さが液状化する層の1.5倍以上あることも要件です。
右の図の地層は、液状化すると考えられる層としないと考えられる層が同じですから、柱状改良杭を使っても液状化対策にはならないと言えます。
最後は、 4.杭の支持力計算の時に、液状化する層は計算に入れられません。
む なかなか難しいですね。
というよりも、そもそも住宅でよく使われているSS式地盤調査では、地層を知ることが出来ません。
地層を知り、その厚みを知り、かつ、地下水位を正確に知らなければ、この条件式は一切役に立ちません。上の5人の方が対策を整理してくれるのは良いのですが、これでは、最初からつまずきです。
■参考資料:小規模建築物を対象とした液状化対策の設計法に関する研究(その1)
気になる方は参考にしてみてください。
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