住宅地でもあちこちに空き家が出始めています。
郊外の古い住宅団地でも、子供たちは都会に行き、定年を迎えた老夫婦だけが残り、あるいはその老夫婦も便利な駅近に住居を移す。子供たちもいなくなり、幼稚園も小学校も廃校になり、団地そのものが寂れていきます。
そういうところでは、土地・建物を売りたくても買い手がつかず、売れません。昔の宅地(団地)が、交通の不便さ、環境の不便さから売れない。今、そういう現象が起こっています。
高度成長期はとにかく土地がない。住宅がないといわれ時代から、今では街の中にも空き地、空き屋が目立つようになりました。(注:関東地域はまだ、人口の伸びが続いていますが、そろそろ頭打ちです)
そしてこれから、日本の人口は減っていきます。
マンパワーに頼るバス路線などは人手が足りるのでしょうか。
これだけ広がった道路網の維持管理は費用的に出来るのでしょうか。
老朽化した橋の付け替えも進んでいません。
広げられるだけ広げたインフラも、どこかで整理する必要が出てきそうです。
歳をとると病院通いは欠かせません。
病院も買い物も近くにある方が便利です。
若い頃と違う意味で利便性が必要になってきます。
そんなことを考え、50年住む家を考えるなら、孤立エリア、特に交通インフラが不安定になりそうな地域は避けた方がよいかもしれません。
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