まともな会社であれば、太陽光発電の着工前に屋根を点検し、瓦のズレや割れが無いかをチェックし、何か不都合があればそれを家の人に報告した上で工事に着手します。
そうでなければ、太陽光発電の工事の為に屋根の上を歩き回るのですから、以前からずれていたものか、太陽光発電の工事中に歩き回る中でずらしたのかがわからなくなり、不具合が生じていれば全て自分のところが直さなければならなくなっても仕方がないからです。
それを避ける意味で事前チェックは当たり前、常識的なリスク管理なのですが、この会社はそれを怠っていました。
さらに、
「瓦は最初からずれていたので、弊社には非がないと説明をして欲しいのです」という。
それを聞いてちょっと待ってください、と思ってしまいました。
事前チェックもせず、下請丸投げで現場を施工させ、後でポスティングまで行うモラルのかけらもない屋根屋を使ったという自らの無責任さをも棚に上げて、つまりは下請の管理という問題すら棚に上げて、自らに非がないという。
本来ならば、事前チェックをしなかった自らの責任を恥じ、そして、破廉恥にもその家に瓦のズレをたれ込んで、自分の仕事にしようと企んだ厚顔無恥、無責任な屋根屋にその始末をつけさせるべき事柄ですが、それすら出来ない一回限りの下請だったのでしょう。
トドのつまりは私に、会社が犯した2つのミスの尻ぬぐいをしてくれ・・というような依頼なのです。 あまりのばかばかしさに、躊躇せずお断りをしました。
以前から、太陽光発電の施工にともなうトラブルが国民生活センターなどの消費相談でも多く見られていました。この会社もホームページを見る限り2000某年発足で、数百人の社員がいるように謳っています。でも、その人数すら疑問ですし、仮にいたとしても所詮は寄せ集めでしょう。モラル教育よりもまずは売上。そんな会社でしょう。
当初、この話を「モラルの崩壊」というタイトルで書こうと考えていましたが、まてよ。もともとモラルなど無かったんじゃないの・・と思い、冒頭のタイトルとなった次第です。
モラルなど無い会社に、モラルを求めることが間違いなのです。
モラル無き元請け。モラル無き下請。
いえいえ。恥も外聞も持ち合わせていないからこそ、こういう馬鹿げた依頼をしてくるのです。
ちなみに500万円以下の工事に建設業許可は不要です。
口から先に生まれたような人ならば、いつでも参入可能。
そんなアブク銭商法ですが、良かったらどうぞおやんなさい・・・・。
世の中、ウブな人が多いから、数百人の社員がいると言うだけでも信用あらたかで、きっと儲かります。
それに屋根の上なんて、誰も見ていないのですから、何をしようとわかりゃあしませんよ。
ちなみにその屋根屋が取り付けた太陽光発電。台風で飛ばなければ良いんですが・・・。
でも落っこちりゃ、「いや〜。この地域だけ予想外の強風だったのでしょう」なんて言ってその場を逃れればいいんです。この手の便利な逃げ口上は、いくらでも先人が残してくれていますから、世の中悪いモン勝ちです。ハッハッハ・・。と高笑いが聞こえてきそうな、怖〜いお話で・・し・・た・・。
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