メンテナンスは健康診断

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材料、工法の最後はメンテナンスです。
車のように5年や7年で乗り換えるわけには行きません。
建物の10然保証はあったとしてもも、実はメンテナンスが必要なのはそれ以降です。
まず、メンテナンスのしやすい構造。
補修のしやすい計画。
定期点検の実施。早期発見。早期修理。これが全てです。
建物のプランづくりに全精力を傾けるほんの少しの時間を将来のメンテナンスのしやすさに目配りしてください。
建物診断の業態が確立していない現在、建物を管理できるのはあなたしかいませんょ。

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メンテナンスとは、健康診断

健康が気になり、毎年健康診断に行く人もいれば、そんなことに無頓着な人もいます。
若い頃は少々の無理が利いても、年がいってくると体のアチコチにきしみが生じてきます。

住まいもまったく同じです。
建てた頃のメンテナンスなんかは、まったく必要ありません。
あるとすれば、欠陥や手抜き工事の修理でしょうか。

しかし、10年を経る頃から、建物もメンテナンスとまでは行かなくても、定期的な健康診断をした方が建物にとっても、修理費用の面でも有益なことが多いものです。

構造別の定期診断ポイント

点検といっても、外観からのチェックですから、全てをやっても半日もかかりません。
おっくうがらずに、せめて年に一回はやってみましょう。

木造・2X4
床下床下が湿気ていないか。木材が腐っていないか。シロアリ被害は無いか。
シロアリの5年あるいは10年保証後は防蟻剤を予定しているか。
小屋裏木材の腐敗がないか。木の乾燥収縮はないか。
小屋裏換気口はふさがれていないか。
基礎クラックはないか。 (クラックは、不同沈下の前兆の場合もあります)
(基礎の周囲に木片などがあると、シロアリの格好の餌になります)
室内カビ・結露が発生していないか。(室内の空気がよどんでいる証拠)
壁内に侵入した雨漏りで、室内にカビや結露が発生することもあります。
鉄骨造
基礎・小屋裏鉄部の錆び(特に鉄骨と鉄骨の接合部分)
RC造
バルコニー常に雨水はすぐ排水できているか。
共通
基礎周囲水はけは大丈夫か。
樋の受け口がつまっていないか。
外壁吹き付などの劣化はないか。
クラックはいいっていないか。
外壁材のシーリングの劣化(めくれ、変色、硬化など)
屋根屋根材の浮き上がり、欠け等がないか。
大雨の後のチェック建物周囲の排水。
樋のつまりがないか。

工事記録写真は建物にも便利

旅行や結婚式、子供の入園式など、私たちは折に触れて写真を撮ります。
建物も最初のきれいで、健康な状態を覚えておくのは至難の業です。

工事中から建物の要所、要所の写真を記録ししておくと、何か異変が見つかったとき、最初の状態と今の状態を比較することが出来ます。

これは、最初からあったクラック、それとも・・・等にならないために。

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