住宅性能表示制度:防犯に関すること

防犯対策には、

  1. 周囲からの見通しを確保する(監視性の確保)
  2. 居住者の帰属意識の向上、コミュニティ形成の促進を図る(領域性の強化)
  3. 犯罪企図者の動きを限定し、接近を妨げる(接近の制御)
  4. 部材や設備を破壊されにくいものとする(被害対象の強化・回避)

など、地域ぐるみで対策が必要な部分もありますが、
性能表示制度の「防犯」の項目では、この中の、

『開口部の侵入防止対策』

について、どの程度の配慮がなされているかを評価します。

この基準は、侵入に要する抵抗時間が長くなるような対策に対する評価なので、敷地周辺の状況、侵入に用いる工具の性能、犯人の熟練度や人数などの様々な要因によって、これらの防犯対策でも用をなさない場合もあります。
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等級について

この項の等級はありません。

対策の要点

地面から高さ2m以下に設けられた窓やドア、2階では、バルコニーや足がかりとなる部位にある窓などの対策が定められています。

防犯に関することのポイント

評価対象は開口部だけで、限定的です

今では民間のセキュリティ・サービスを利用する方も増えています。
あるいは、防犯ガラスを使用する例も増えています。

防犯を重視する場合は、まずは、別章「住まいの防犯対策」で詳しく説明している「性能評価」としての建物の防犯対策をしっかり検討し、次に防犯ガラスなどを用い、とどめは民間のセキュリティ・サービスの導入でしょうか。

というか、貴重品対策なら、そもそも、貴重品を家においておかない方が良いのかもしれません。あるいは、普通の泥棒では絶対にわからない隠し場所を設計プランの中に秘めておくとか。

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