リフォームをしたいもののさすがに昔の建物です。
断熱材が入っていないために、いくら鉄筋コンクリートでも、夏暑く、冬寒いです。
そのため、この方は全面リフォームの要望の中に、「断熱材を入れて欲しい」というのを入れました。そして、リフォームに取りかかったのですが、確かに断熱材は入っているのですが、入っているのは、下の図のように間仕切り壁の中だけなのです。
下地も全て解体し、外壁のコンクリートが見えるまで解体したのですが、なぜか、外壁側に断熱材が貼られていませんでした。(注:下の図の間取りはイメージです。この方の間取りではありません)
その方も工事中おかしいと思いつつ、まさかなぁ〜。建築業者だしなぁ〜。と思い現場監督に尋ねると、なんだかよくわからない返事を返されました。
「しかし、工事屋だし、これでいいのかなぁ」と腑に落ちないと思いつつ、そのまま自分の仕事に追われて、改めて現場を見ないまま完成を迎えます。
もちろん、そんな断熱材を外壁に貼ることを知らない変な業者ですから、あちこちに不具合が発生し、『直してもらったら支払います・・』といって残金を支払わずにいたら、つい最近、相手から「代金請求訴訟」が起こされました。
他の問題はさておき、暑さ、寒さのために断熱材を貼らなければならないのは間仕切り壁ではなく、外壁であることは、わかりそうなものなのですが、この業者は間仕切り壁に一生懸命断熱材を入れて、肝心な外壁には全く断熱材を入れていませんでした。
その業者。住宅会社というよりも小規模リフォーム専門で、あとで調べたところによると、せいぜい部分的なキッチンの交換など限定的なリフォームしかした経験が無く、全てを取っ払って全面リフォームという経験は無かったそうです。たぶん、木造住宅のリフォームの経験はあっても、マンションなど鉄筋コンクリート造のリフォームは初めてだったのかもしれません。
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