住宅トラブルの半分は、「言った、聞いていない」や「説明されていたものと違う」という約束違反のトラブルです。いわば小さなトラブルと言っても過言ではありませんが、当事者にとっては深刻な問題です。
文書に残せ
このトラブルを防ぐ最大で唯一の方法は、なんでも良いから「文字に残せ!」ということに尽きます。
こういうトラブルを防ぐために、大手では「打合せ議事録」というものを打合せのたびに作成して、その場で相手にコピーを渡すようにしている場合が多いですが、中小、零細企業ではそこまでしている会社も少ないのが実情です。
でも、相手が議事録をつくらない場合でも、自分がそういう議事録を作っておくことは、こういうトラブルがは発生したときに自分有利に事を進めるための最大唯一の武器になります。
その方法とは、
メールを使う
最近はメールでやりとりをするケースが増えてきました。このホームページを見ているほとんどの方はメールアドレスを持っているはです。
その場では、いろいろな話をしたけれども、何も議事録を作っていないという場合でも、打合せの後で、メールにその日の決定事項、あるいは説明を受けた事項を書いて、相手に送付しておくことは非常に有効に証拠になります。
箇条書きで書く
細かなことや経緯まで書こうと思ったり、体裁を付けてまとめようと思うと大変です。文才の有無は人それぞれです。でも、決まったこと、して欲しいこと、質問したことの返事などを個条書きに書くのなら簡単ですね。
紙に書こうが、メールにしようが、事細かな経緯などを書く必要はありません。
箇条書きで要点だけを書き留めるクセも大事です。
たとえば、
- 16mmサイディングを使用。金具止め工法
- 筋交いの追加を2箇所依頼。承諾得る
- 棚板○枚、サービス
といった程度で良いのです。
見積書や図面に書いてもらう
上のように、わざわざ自ら議事録を作らなくても、大事な決定事項は見積書として作成してもらったり、図面に記載してもらうと言うことも有効なポイントです。
たとえば、「長期優良住宅」の仕様で建ててもらえると話が決まると、そのことを見積書や図面に記載してもらいましょう。そうすると見積書や図面の細かな記載や仕様をチェックしなくても、この記載だけで契約上有効な証拠になります。
打合せメモをつくる | 打合せ結果を見積書や 図面に反映してもらう |